ダーリンとハニー (ページ1)

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〜〜10年前〜〜〜〜

『ダリさん起きてください。』

寝ている彼を足でゲシゲシ蹴りながら、起こす。

「え？…なんでいるの？」

『何言ってるんですか。私達同棲しましたでしょう？』

「？？？？」

ハニー・A。年齢不詳です。
突然ですが、皆様。愛が重いなって思う方居ますか？例えば、彼のためなら命だって落とせるなどなど。

ハニー家は愛が重い代表です。必ず好きな人がいて、唯一失恋を経験しない必ず結婚する精神。

もしては彼のためなら仕事など一緒にできるのだ！

『こんにちはこれからお世話になりますAと申します』

正座をしながら頭を下げると、彼は「ちょっと待って」言い顔を上げた。

「どういう事かなこれは」

『はい。実は私ダリさんの事好きなことに気づきました』

そう言うと絶望を顔に表す彼。

実は言うと私達幼馴染である。男女仲が良かったがそれは恋愛など発展しなく、犬猿の仲

私達どっちもモテたのでチョコレート数など勝負したり、告白の回数など勝負したりだった。お互いただの生意気な男(女)と思っていた仲。

だけど突然大人になると彼もまた大切な存在だと気づいた。彼がいたうるさい日常があった昔。今は彼のいない退屈な日常

彼の顔を見るたびに会いたいと思う。

その時にAは感づいた。

『これ…恋だ』

と。ハニー家は財産だけはたくさんあるので、無理やり結婚させたり婚約させたり出来る。

だから私は婚約させた。

彼を。

『っと現在に』

「ふーんまあそもそも僕寮だし住む世界が違うんじゃない？」

『あらあらそうですねそちらの凡人とは違って私は金に溢れていますから』

「へえよく言うね。」

このバチバチした関係。

Aはポォと頬が赤くなる。

「…全く」

そう言い彼はぶつぶつと、結婚を考えなきゃいけないだあーだこーだを言い支度をした。

玄関に行って靴を履いている彼。
素敵。

『いってらっ』

バタン。行ってらっしゃいも言わせてくれず彼は扉を閉めた。

〜〜〜現在〜〜〜〜〜

『この上のようなチクチクしていた貴方はどこに行ったの？』

「ん？Aちゃんこそ好き好き言ってたキミはどこいったのかな？」

2人ソファで馬乗りをしている。もちろん彼が上だ。
私の体を触ってくる彼の手を両手で止めつつ、足に挟んでいるのはNOと言う枕

「まあそりゃ１０年以上一緒にいたら」
『当たり前にさ１０年以上一緒にいたら』

『嫌いになっちゃうよね』
「好きになっちゃうよね」