僕の全てをチグリジア Part3 (ページ23)

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１１６話ページ23

ゼイユ「それじゃ、またね！さよならは言ってあげないから！」

ゼイユはそれだけ言うと、去って行ってしもうた

管理人「あの子らしいというか、なんというか··········」

ブライア「一瞬一瞬が輝かしい。子供達の時間は大人からすると眩しすぎます

というわけで、一旦林間学校は一区切り！管理人さんに俺を言いましょうか」

「「ありがとうございましたー！」」

＿＿＿こうして、林間学校でのオリエンテーリングは無事終わりを告げた

アオイ「リジアさん、帰るまでまだ少し日があるみたいですけど、どうしますか？」

『僕さ·········もう一度母さんの所に行こうかと思ってんねん』

僕がそう言うとアオイは驚いたまま固まってしもうた

『別に母さんに認めてもらいたいとかやないねん。そうなったらその方が嬉しいんやけど、そうならんことなんて目に見えとる』

アオイ「じゃあ、なんでなんです？」

『昨日の夜、テラス池で兄さんに会ったんよ。死んだはずの兄さんに·····そん時、兄さんが教えてくれた。僕には頼れる仲間がいること··········無理に母さんの言いなりになる必要も無いって··········

だから、僕は母さんに会いに行きたい。会って話したい。ユニアやなくて、リジアとして·····そして、きちんとケジメをつけてから、また前に進みたいんや』

僕の話す言葉をアオイは静かに聞いてくれ、

アオイ「リジアさんが決めたのなら、私はとやかくは言いません

頑張ってくださいね」

笑って肯定してくれた

『ありがとう。それでなんやけど·····母さんのとこに行く前に1回僕とバトルしてくれへん？

自分に喝を入れるってのもあるんやけど、僕自身がオーガポンとバトルしてみたいだけなんやけど』

僕がそう言うと、アオイが返事をする前に”待ってました！”と言わんばかりにボールからオーガポンが出てくる

それを見たアオイはふわっとした笑いから、キリッとした表情へと変わる

アオイ「それでリジアさんに勇気を与えられるなら、私は何度だってバトルしますよ！」

＿＿＿その一方で

［ブルーベリー学園一室］

スグリ「ならないと···············もっと強く··········ならないと」

頭をガシガシと掻き回し、不穏なオーラを纏うスグリの姿があった

スグリ「強く強く！強く!!強く!!!!」

スグリは不敵な笑みを浮かべ、下ろしていた前髪を上で縛る

そして、何が決意したようにボソリと呟いた

スグリ「待っててな··········アオイ」