僕の全てをチグリジア Part3 (ページ11)

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１０４話ページ11

キョジオーンのロックブラストがイイネイヌの進路を塞ぐ。その隙にモルペコとカズラが一気に攻撃を叩き込み、イイネイヌを倒すことに成功した

力を無くしたイイネイヌの体はみるみるうちに小さくなっていき、逃げるようにどこかに行ってしもうた

ゼイユ「あたしら揃えば鬼に金棒ってね！

リジアにアオイやったね！ついに最後のお面を取り返したよ！」

オーガポン《ぽにおー！》

オーガポンはイイネイヌが落としたお面に駆け寄り、嬉しそうに拾い上げた

ゼイユ「リジア！アオイ！オーガポン！これで全部取り戻したね！」

オーガポン《ぽにおー！》

ゼイユ「本当に·········ほんっとに良かったね！」

やっとの思いでオーガポンのお面を取り戻せたことにみんなで安堵しとると＿＿＿

スグリ「リジア！アオイ！ねーちゃん！」

『スグリ！？』

ゼイユ「えっ、スグ？どうしたの？」

そこには何故か神妙な顔をしたスグリが立っとった

スグリ「えっとな、お願いがあって··········鬼さま連れて··········村まで来てほしいんだ」

アオイ「え？でも、大丈夫なの？だってオーガポンは村に入るの怖がってるんだよ？」

スグリ「俺を信じて、きっと··········大丈夫だから

そ、それだけ!!」

スグリは言うだけ言って、どこかに行ってしもうた

ゼイユ「なんだろう？村のヤツら、オーガポンを悪者だと思ってるのに··········いいのかな？」

オーガポン《ぽに···············？》

ゼイユ「でも、あの子なんかいい目してた！スグを信じてとりあえず行ってみようよ。ヤバくなったら私の美貌で何とかするし」

ゼイユがそう言うならと、僕とアオイは了承し、共にスイリョクタウンへと戻った

［スイリョクタウン付近］

オーガポン《がお··········！》

僕ら4人がスイリョクタウンに入ろうとすると、やっぱりオーガポンはその手前で萎縮してしまう

ゼイユ「あちゃー、やっぱやだよね」

スグリ「だ、大丈夫だから··········！」

ゼイユ「スグ！あんた、何しようとしてるの？」

スグリ「鬼さま！怖いかもだけど俺、頑張ったから··········だから··········信じて着いてきてくれる··········？」

スグリからの必死の言葉を聞いて、オーガポンは少しづつスグリの方へと近づいた。その後ろを静かに見守りながら、僕達も後を追った

［スイリョクタウン］

「あれが鬼··········オーガポン···············」

「本当にいたのか！？」