僕の全てをチグリジア Part２ (ページ48)

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９５話ページ48

謝ろうとするゼイユの言葉には一切耳を貸さず、スグリはどこかに走り去って行ってしもうた

ゼイユ「ごめん、いつもはあんな子じゃないんだけど··········男の子の思春期ってなんだか怖くない？」

アオイ「確かにちょっと怖かったです·········でも、やっぱりちょっと心配ですね」

『それは僕同感や。スグリ·····バトル中もなんか焦ってたみたいやしな』

ゼイユ「確かにそうかも。思春期でグレるとか経験ないし、参っちゃうわ」

ゼイユが冗談交じりにそう言った瞬間＿＿＿

ｶﾀ··········ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

ゼイユ「なんか聞こえない？··········もしかして、ともっこ像から？」

ともっこ像の方を向くゼイユに釣られて見てみると、ともっこ像の下から突然赤い光の柱が天高く伸びていく

ゼイユ「な、何なの······！？」

アオイ「リジアさん！あそこになんかいますよ！！」

『あのシルエット······まさか！？』

そのまさかやった。煙が晴れ、姿を現したのはともっこである、イイネイヌ，マシマシラ，キチキギスやった

ゼイユ「え!?え!?ぇぇえええー!?!?」

イイネイヌ《ヌンダブル!!》

マシマシラ《マシキャ？》

キチキギス《キチチチチ··········》

ゼイユ「な、何よ··········！」

驚くゼイユを無視し、3匹のともっこ達は何やらコソコソと話をしている

ゼイユ「えっ、何···············？」

ともっこ《マシキャ？／ヌンダブル!!／キチチチチ··········》

ともっこの3匹は何かを叫んだ後、キタカミセンターがある方向へ行ってしもうた

ゼイユ「何なのよー！！」

アオイ「ゼイユさん！もしかしてあれがともっこなんじゃ！？」

ゼイユ「確かに··········ともっこかも！3匹揃ってたし！悪〜い顔してたし！

像の下で眠ってたんだよね。何で生き返ったんだろう？」

『そんなことより早く追いかけるで！あいつらキタカミセンターの方に逃げてった以上何しでかすか分からんし！』

ゼイユ「確かにヤバいかも！！」

アオイ「早く行きましょう！！」

アオイはボールからコライドンを出して、その上に跨る

『ゼイユは僕のポケモンに乗ってくれや！』

ゼイユ「えぇ!?でも、いいの？」

『こんな状況やし、仕方ないやろ！

ちゅうことで、頼むで！ケンタロス！』

僕はボールからケンタロスを繰り出し、そのまま跨り、その後ろにゼイユを乗せる

『ゼイユ、しっかり掴まっとれや！行くで！アオイ！』

アオイ「はい！」