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94話 ページ47

ダブルウィング__2回連続で相手にダメージを与えるひこうタイプの物理技


たとえかくとうタイプを持つチャーレムでも流石に進化前であるグライガーにやられるとは思ってなかった


別に慢心していた訳やない。手を抜いていた訳でも、スグリを舐めていたという訳でもない。それでも、チャーレムが倒されてしもうた事実に僕は言葉を失った



グライガー《グラァ!!》



狙ったかのように急所に当て、チャーレムの体力を全て削り切って倒したグライガーも··········



スグリ「やった!!やっと倒せた·····!!でも··········まだ終わらない·····俺は········あの時とは違うんだ!!!」



普段とは違い、真っ直ぐで勇ましい声も··········相手を見据えたような鋭い目線すらも僕をゾッとさせた


それと同時に何がなんでも勝ちたいという強い執着を感じ取った



『流石にびっくりしたわ·········やっぱり、ホンマに強くなったな』


スグリ「そんなこと言ってないで、さっさと次のポケモン出したら?」



いつもとは違う威圧的な態度に僕の心は大きく揺さぶられた。そして、心の底から笑いがこみ上げてくる



『ふっ·····ふふ··········ははっ!』


スグリ「何がそんなにおかしい··········?」


『いやぁさ、スグリも言うようになったなぁって思ってさ。でも、そこまでスグリが本気の本気でぶつかろうとしてんなら··········

僕もそれに応えなきゃだよな!』



僕はチャーレムをボールに戻し、マスカーニャを繰り出した


でも、それだけでは終わらない。僕はある物に手をかけた



『攻撃は最大の防御!!!いくで!マスカーニャ!!』



カバンから取りだしたテラスタルオーブを起動させ、マスカーニャの頭上へと投げる。すると、マスカーニャはかくとうタイプにテラスタルした



『スグリ!!これが僕の本気中の本気や!!!やから、スグリも全力でぶつかりにこい!!全部受け止めちゃるから!!!』



















スグリ「うぅぅ···············うわぁぁぁ!!!!」



長かったバトルもようやく決着が着いた。僕に負けたスグリはよほど悔しかったのだろう、ともっこの墓の柱を思いっきり殴り付けた


スグリ「痛ぁ··········」


ゼイユ「スグ···············大丈夫?」



心配するゼイユを他所にオーガポンが落とした碧のお面を素直に返してくれた


スグリ「約束だから············鬼様によろしくな」


ゼイユ「スグ、あのね·······あたし、あんたに謝っ··········」


スグリ「帰る」

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作者名:ル二 | 作成日時:2024年2月17日 7時

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