93話 ページ46
一触即発のピリついた状況の中、スグリとのバトルが始まった
場に出てるポケモンはスグリが楽土の荒れ地でも繰り出したヤンヤンマが進化したであろう、メガヤンマ。それに対して僕は相性のいいケンタロスを繰り出した
スグリ「悪いとは思ってるけど·······この勝負·····この勝ちは絶対に譲れないんだ!!
メガヤンマ!"むしのさざめき"!」
メガヤンマの羽が起こす振動が強力な音波となってケンタロスに襲いかかる
『気にせず突っ込め!"レイジングブル"や!』
怒り狂う暴れ牛のような猛烈なタックル。それに加えて燃え上がる炎を身に纏うケンタロスの勢いは効果いまひとつのむしのさざめきでは簡単には止まらへん
スグリ「上に飛べ!」
逃げるように上に飛んだメガヤンマに攻撃は当たらず、ケンタロスの体は宙を切っただけに終わった
それでも、ケンタロスが着地した足元_焼け焦げてクレーターのように凹んだ地面がスグリには大きなプレッシャーを与えられたやろう
スグリ「·····ック!"でんこうせっか"!」
メガヤンマは目にも留まらぬ物凄い速さ間合いを詰める。そして、ケンタロスの懐に瞬時に潜り混んで突撃する
『怯むな!"スマートホーン"!』
ケンタロスは先程のお返しとばかりにメガヤンマの腹部目掛けて尖った角を突き刺す。そしてそのまま、メガヤンマの体を上へと突き上げた
『決めろ!もう一度"スマートホーン"や!』
宙へと突き上げられたメガヤンマの体は重力に従って次第に落ちてくる。その位置を正確に計算したかのようにピンポイントで自慢の角を突き立てた
そんな攻撃を受けたメガヤンマは勢い良く後方へと吹き飛ばされ、目を回しながら倒れた
スグリ「戻って···············」
スグリは苦虫を噛み潰したような顔をしながら、メガヤンマをボールに戻す。そして直ぐに別のボールを手に取った
スグリ「いけ!グライガー!」
スグリが次に繰り出したんはとびさそりポケモン__グライガー
『戻ってケンタロス、お疲れ様』
僕はタイプ相性を加味し、ケンタロスを控えに戻す。そして、代わりにチャーレムをボールから出す
スグリ「"がんせきふうじ"!」
『だったらこっちは"いわなだれ"や!』
大きな岩石と雪崩る岩がお互いに逸れることなく真っ向からぶつかり合う。その衝撃で砕かれた岩が辺り一面に飛び散る
スグリ「俺は!!絶対に·········!!負けない!!いや·······負けられないんだ!!!
"ダブルウィング"!!!」
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作者名:ル二 | 作成日時:2024年2月17日 7時