僕の全てをチグリジア Part２ (ページ45)

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９２話ページ45

アオイ「リジアさん！しっかりしてください！」

あまりの衝撃に固まって動かんくなった僕をアオイは慌てた様子で揺さぶった。すると、止まっていた思考が戻り、僕は無意識に動き始めた

ゼイユ「ちょ、ちょっと！勝手にどっか行こうとしないでよ！」

『離して·······これは僕の責任なんや··········』

ゼイユ「はぁ？」

アオイ「どういう事ですか？」

『実は·········と言うかもしかしたらなんやけど、あん時·····スグリは僕らの聞いとったんやないかなって··········

あん時、確かに何者かの気配があった。あれがスグリかどうか分からんけど、もしスグリだったとしたら··········』

アオイ「私達が信じられなくなりますね··········自分が大好きなものの秘密を隠されて·····」

ゼイユ「じゃあ、早く行かないと！！」

僕ら3人はスグリがいるであろうともっこプラザへと急いだ

［ともっこプラザ］

スグリ「アオイ，リジア··········」

ゼイユ「スグ！あんた何してんの！」

スグリ「·······3人は知ってるよな？鬼さまが本当は悪くないってこと··········

悪いのはともっこ達なのに、みんな鬼さまを除け者にした!!」

ゼイユ「知って········たんだ」

スグリ「ねーちゃん達も同じだよな？

俺を除け者にして、内緒で鬼さまと会ってた!!」

ゼイユ「ご、ごめん！でも、それは··········」

スグリ「昔の村の人達と同じだよ。俺が鬼さまのこと、どんだけ好きか知ってるくせに！表では知らんぷりして、裏では俺のこと笑ってたんだ」

ゼイユ「違うって！」

スグリ「嘘つき!!嘘つき!!」

どんなにゼイユが諭そうと言葉をかけても、スグリはその言葉を受け取らず、スグリの心はどんどん怒りに飲まれていく

ゼイユ「スグ··········あんた、どうしたの？今日·····なんか変だよ」

スグリ「アオイ，リジア·····もうどっちでもいい！俺と··········勝負して。どっちかが買ったらお面は返す

だから··········勝負してよ!!」

今まで見たこともない顔を浮かべ、僕とアオイを睨みつける

『アオイ·····ゼイユと後ろに下がってな。ここは僕がやる』

アオイ「··········分かりました」

スグリがこんなんになったのは僕の責任や。あん時、僕が上手く動けていればスグリもこんな事·····しないで済んだのに··········