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91話 ページ44

『言い過ぎやって!もう·········ん?なんやあれ?』



ミロカロスが逃げていった場所の近くに光る何かを見つけた。なんやろうと近づいてみると、それは僕らが探しとった結晶の欠片やった



ゼイユ「さっきのポケモンに引っ付いてたのかも?」


『多分な』


ブライア「池に沈む結晶··········このエネルギーはやはり·····」


ゼイユ「先生!」



聞いたことのある声がしたと思い、後ろを振り向けばそこにはブライア先生が立っとった



ブライア「おや?アオイくんにゼイユくん,それにリジアくん、ペアをチェンジしたのかな?」


ゼイユ「あんまりここ··········地元の人以外は入るのやめてほしいんですけどー」


ブライア「神聖な地であることは理解しているよ。一応管理人さんには許可を取ったのだが、不足かな?」


ゼイユ「··········で?先生はここで何してるんですか?」


ブライア「ちょっとした調査さ、てらす池の水質に興味があってね··········ビンゴ!だったよ

何故か分からないが、てらす池の水はテラスタルエネルギーと同じ波長を持っているんだ

この理由を時明かせばいずれ、パルデア以外でもテラスタル現象を安定化できるかもね」


ゼイユ「··········はぁ·····あの··········あたし達急いでるんで

帰るよ!アオイ!リジア!」



ブライア先生の話が面倒くさくなったゼイユは話を早々に断ち切り、そそくさと帰っていく。そして、僕とアオイもブライア先生にぺこりと頭を下げてからゼイユの後を追った




[ゼイユ宅]



ゼイユ「じーちゃん、採ってきたよ!」


ユキノシタ「アオイさん,リジアくん,ゼイユ·····すまない··········」



結晶の欠片を持って戻ってくると、ユキノシタさんは何やら言いずらそうに謝ってきた



ゼイユ「え、何?」


ユキノシタ「鬼さまのお面を··········スグリが·····持って行ってしもうた」


ゼイユ「何でスグが!?あんたら、鬼のこと喋ったの!?」


『ま、まさか!?』


アオイ「言うわけないじゃないですか!」


ゼイユ「いや·····ごめん··········あんたらが言うはずないよね」



最初は焦りで僕とアオイに疑いの目を向けてきたゼイユやったが、直ぐにそんな訳ないと考え直してくれた



ユキノシタ「スグリはお面を持ってともっこプラザへ向かった。きっと··········お前達が追いかけてあげるのが良いだろうな」



ユキノシタさんの話を聞いた途端、僕は頭が真っ白になった。そして、押し潰されそうな後悔が重くのしかかった

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作者名:ル二 | 作成日時:2024年2月17日 7時

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