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89話 ページ42

[翌日]



アオイ「リジアさん······おはようございます」


『おはよう··········アオイ、昨日はあんまり眠れんかったんか?目の下の隈が酷いで?』


アオイ「実はスグリくんのこと·····ずっと考えてたら、眠れなくてしまって··········」


『アオイもか··········実は僕もなんよ·······』



そうやってアオイと話しとると、同じアカデミーの生徒が話しかけてきた



生徒(1)「アオイさん,リジアさん、おはようございます。ゼイユさんから伝言で、家で待ってるから早く来て欲しいんだって!」


アオイ「ゼイユさんが········伝言ありがとうございます!

リジアさん!」


『ああ、ゼイユの家に行くで!』



伝言をしてくれた生徒にお礼を言い、僕とアオイはゼイユの家へと急いだ




[ゼイユ宅]



ゼイユ「アオイ!リジア!おそーい!スグが起きてこないうちに話しちゃいたいの」


ユキノシタ「オーガポンさまのお面を直そうとしたんだが··········完全修復するにはひとつ素材が足りないんだ」


ゼイユ「じーちゃんが言うにはさ、てらす池に沈んでる”結晶の欠片”が必要なんだって

お面、今のまま返してもいいけど、綺麗にして返したらオーガポンもきっと喜ぶわよね!」


アオイ「きっとそうですね!」


『でも、ゼイユがオーガポンに対してそこまでするんはちょっと意外やな』


ゼイユ「だって、本当の話聞いちゃったら··········さ、オーガポンにいい思いしてほしいもん」


ユキノシタ「その気持ちにきっとオーガポンさまも喜んでくださるはずだ」


ゼイユ「でしょーーー!」



ゼイユが嬉しそうにそう言った瞬間、家の中からスグリが出てきた



スグリ「じーちゃん、おはよ」


ユキノシタ「おお、スグリ」


ゼイユ「スグ!あんた、今日はどっか行っ············」


スグリ「ハイハイ、勝手にすれば」


ゼイユ「は··········はぁ!?なんですって!」


スグリ「··········用あっから」



スグリはキレるゼイユを気に求めずにどこかに行ってしもうた



ゼイユ「あいつ、昨日からなんかへそ曲げてんやんの」


ユキノシタ「夕飯も食べずに部屋にこもっておったな··········」


ゼイユ「ま!思春期だし、そういう事もあるわよね

スグがアオイとリジアにベッタリだと動きにくかったけど、むしろ好都合!

てらす池は鬼が山の頂上にあるのよ。よそ者が山に入るの、ゲゲーって感じだけど··········ま!あんたらならいいわ

結晶の欠片求めて山登りにレッツゴーよ!」

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作者名:ル二 | 作成日時:2024年2月17日 7時

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