僕の全てをチグリジア Part２ (ページ33)

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８０話ページ33

ゼイユ「アオイ！リジア！待ったわよ！待ち合わせしてないけど！」

何故かゼイユが立っとった

アオイ「あれ？どうしたんですか？」

『なんかあったん？』

ゼイユ「ちょっと···············あんたらに用があって、昨日の········あれ！誰にも言ってないでしょうね！？」

アオイ「言ってないよ」

『僕も言ってへんで』

ゼイユ「本当でしょうねー！？あんたら、嘘ついてたらドガース丸飲みだかんね！！」

ド、ドガース！？そんなんそもそも飲めんし、例え飲めたとしても死んでまうわ！！

そんな事を口には出さずに考えていると、ゼイユは少し声を落ち着かせて、話し始めた

ゼイユ「階段で拾ったやつ、持ってるでしょ？うちのじーちゃん、村の歴史に詳しいから、昨日の事、色々相談しようよ

うちの場所、分かるでしょ？早く来てよね、ジーちゃんにあれ見せてあげて」

ゼイユはそれだけ言うと、自分の家の方に帰って行ってしもうた

残された僕らはよく分からないまま、ゼイユの言われた通りにゼイユ達の家へと向かった

スグリ「アオイとリジアだ！おはようー！」

僕らが家に着いた途端、玄関の扉が開き、中からスグリが出てくる

ゼイユ「チッ、起きてきちゃった」

スグリ「看板、最後の１個行くー？」

ゼイユ「スグ、あんたどっかに行ってな！アオイとリジアはあたしに用があんの！」

スグリ「何それ··········ずるい、ねーちゃんばっかり············バカ」

ゼイユ「なんだってー！！」

スグリ「フンだ！」

スグリは不貞腐れたようにどこかに行ってしもうた

ゼイユ「何あれ！スグのくせに反抗的ね！」

ユキノシタ「こら、ゼイユ！スグリに優しくしなさい！」

ゼイユ「別に優しいでしょ、手ぇ出てないもん！」

ユキノシタ「·························」

ゼイユ「そんな事よりアオイ！あれをじーちゃんに見せるのよ！」

アオイ「は、はい！えっと············」

アオイは持っていた鞄から昨日の、謎のポケモンが落としていった緑のお面を取り出した

ユキノシタ「こ、これはまさか··········鬼さまのお面！？これをどこで！？」

ゼイユ「あたし達会っちゃったの！鬼に！昨日、オモテ祭りで！

優しく声かけたんだけど、そのお面落としちゃって··········ねえ？」

ユキノシタ「まさか、今も鬼さまが祭りに来てくださっていたとは··············」

ゼイユ「え？そんな話あったっけ？鬼って村を襲う悪いやつでしょ？」