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79話 ページ32

ゼイユ「スグって鬼さまの事、本当にすっごくすっごく好きなの!!リジアも知ってるでしょ!?

だから··········あたし達だけ鬼に会ったって知ったら、あの子ヤな気持ちになるかもって········考えすぎ?今から鬼追っかけて、山入られても困るしね······

うん··········とりあえず、隠しちゃったものは仕方ない。さっきのはあたし達だけの秘密。さっき拾ったお面もしばらくスグには見せないで」


アオイ「分かりました!」


『何か嫌な予感するけど··········分かった』



漠然としないモヤモヤとした感情を感じつつも、オモテ祭りの屋台を回る。あらかた回り終えた頃、スグリの元に向かった



スグリ「お祭りさ充分楽しんだ?」


アオイ「うん!お陰で色んな屋台が見れたよ!」


『おいスグリ!お前のねーちゃんやろ!何とかしてくれや!』


ゼイユ「何よ!あんたがあたしの記録を軽々しく超えるのが悪いんじゃない!!」


『知らんがな!僕はゼイユがやれってしつこいからやっただけやん!そんで負けて、僕とアオイの記録超えてやるってうるさいから、ほなやってみろって言っただけやん!しかも、そん時のお代、僕が出したんやで!』


ゼイユ「何よ!昔は下手くそであたしの足元にも及ばなかったくせに!!スグに似て、ほんと生意気なんだから!」


アオイ「ちょ、ちょっと!こんな所で喧嘩はやめてくださいよー!」


スグリ「ま、まあ········昔はよくあった事だし·····すぐ仲直りすると思うよ·······」


アオイ「そ、そうかな?」


スグリ「多分·····それより、もう暗くなってきたし、公民館まで送る!」


アオイ「良いの!ありがとう!

リジアさん!ゼイユさん!喧嘩しないで帰りますよー!」







[翌日]



アオイ「リジアさん!おはようございます!」


『ああ·····おはよう·········ふぁーあ、ねっむ!』


アオイ「前も思いましたけど、リジアさんって朝弱いんですね?」


『そうなんよね、意外?』


アオイ「なんていうか、リジアさんって意外としっかりしてるイメージでしたから·····ってすみません!」


『あははっ!別にええよ、よう言われとるし。それより今日は残りの看板を探しに行くんやっけ?』


アオイ「はい!」


『ちょっと準備してくるから、少し待っといてや』



一旦部屋に戻り、眠気覚ましに顔を洗ってから、必要な荷物をまとめてロビーへと戻る



『ごめん、お待たせ』


アオイ「いえいえ!それじゃ、行きましょっか!」



そうして、外に出ると___

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作者名:ル二 | 作成日時:2024年2月17日 7時

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