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78話 ページ31

幸いまだ近くにいたため、直ぐに追いつくことができた



??《ぽに··············?》



不思議な子がお面ごしに警戒しながらも、アオイの顔を見つめる。



アオイ「ねえ、君もオモテ祭りに来たの?それに君がつけてるお面、かっこいいね!」


??《ぽにおっ!》



アオイの言葉に喜んだのか、不思議な子はその場にぴょんぴょん飛び跳ねた



ゼイユ「聞いてよ、アオイ!リジア!スグったら全然ダメ!鬼退治の才能ゼロ!」


??《······················!》



ゼイユが来た途端、不思議な子供は逃げるように階段を駆け上がる



ゼイユ「誰あれ?」


『分からへん··········けど!』



僕は不思議な子を追いかけるように階段まで近づいた。恐らく同じ事を考えていたであろう、アオイと一緒に



ゼイユ「アオイ!リジア!勝手に行かないでよ。さっきの子もおーい!」



ゼイユの呼び掛けに答えず、不思議な子はまたもや逃げるように後ろに下がった。しかし、その拍子につけていたお面がコロコロとアオイの足元まで転がってきた



ゼイユ「戻ってきなよ!夜の山は危ないから!」



そんなゼイユの声には耳も貸さず、山の奥の方へと姿を消してしもうた



ゼイユ「何あれ、どこの子よ···············」


アオイ「もしかしたら··········人間じゃないのかも」


ゼイユ「は?どういうことよそれ?」


『あの子はポケモンだったんやないかってことやない?僕もあんな子は見た事あらへんし··········』


ゼイユ「そんな事········えっ?

じゃあ、さっきの山に入ってったのって··········もしかして鬼!?歴史の看板に出てくる!?えー!?あれってマジ話だったの!?

でも、お面落としていったし、そういう事だよね··········」


スグリ「アオイ!リジア!ねーちゃん!皆こんなとこで何してんだ?」


アオイ「あっ!スグリくん実はさっきおn··········」


ゼイユ「ちょっ!わーわー!!」



途中から来て何も知らないスグリにアオイが説明しようとした瞬間、ゼイユが遮るように大きな声を出した



スグリ「な、何······?ねーちゃんうるさい」


ゼイユ「何でもない!何でもないから!!」


スグリ「ふーん········どうせ、俺の悪口さ言ってたんだべ·······お祭りさ戻ってるよ」



スグリが去っていったあと、ゼイユは安堵のため息を吐いた



ゼイユ「ふー、何とかごまかせたか。あんたビビる、急にぶっ込むんだもん」


『でも、ええんか?スグリにさっきの事教えんで』

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作者名:ル二 | 作成日時:2024年2月17日 7時

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