７５話 ページ28
ゼイユ「どう？イカすでしょ」
スグリ「俺のお面、やっぱどっちかににあげるー··········」
ゼイユ「ダメー！早い者勝ち！！
それにあんたそのお面、鬼のやつ大事にしてたじゃん！」
スグリ「んだけども··············」
ゼイユ「お面はお祭りでも買えるんだからアオイはこのままでいーの！それにリジアは昔っからつけてなかったし必要ないの！
それじゃ行くわよー！」
ゼイユはそれだけ言うと、1人で先に行ってしもうた
スグリ「あうぅ·····ごめんな、アオイ，リジア。ねーちゃん憎まれ口叩いてったけど、アオイとリジアさ来るまで一所懸命探してたんだ··········内緒だよ」
アオイ「うん！なんかそんな気がしたもん！分かった、内緒にする！」
『まあ、ゼイユも素直になれないだけで人一倍優しい奴やからな。大丈夫、僕も誰にも言わへんから』
スグリ「ありがとう·····オモテ祭りはキタカミセンターでやってる。そ、それじゃ行こっか」
アオイ「うん！」
『ああ！』
そうして僕達3人はオモテ祭りの会場、キタカミセンターへと向かった
スグリ「これがオモテ祭り！今日から何日か続く··········」
キタカミセンターに着いてすぐ目につく程のたくさんの屋台。それらがズラーっと並んでいる光景に僕は懐かしく感じた
ゼイユ「こーんな大きなお祭り、パルデアでもやってないんじゃない？」
アオイ「うん！こんなに楽しそうで賑やかなお祭りは初めて見た！」
ゼイユ「うふふ········意外とキタカミ、都会にも負けてないのね」
スグリ「··········アオイ、気ぃ使わなくていいからな」
ゼイユ「ふん·····そうだ、記念に写真撮ったげる。ロトり棒貸しなさいよ」
アオイ「は、はい！どうぞ！」
ゼイユはアオイからスマホロトムとロトり棒を受け取ると、カメラ機能を起動させる
ゼイユ「アオイもスグももうちょっと寄って、リジアも！」
スグリ「ねーちゃん、足踏んでる！」
ゼイユ「ちょっとぐらい我慢しなさい！
いくわよー··········はいピッピ！」
ﾊﾟｼｬ
ゼイユ「お祭り感満載でいい感じね。オモテ祭りは3匹の”ともっこさま”の勇姿を称えるお祭りなのよ。ともっこさまはかつてキタカミを悪い鬼から守ったポケモン！
あたしとか村の子のお面もありがた〜いともっこさまの顔なんだよ」
スグリ「········ふふふ」
ゼイユ「ああん？何笑ってんのよ」
スグリ「べ、別に！鬼さまの事、なんも分かってないなーって思って··········」
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作者名：ル二 | 作成日時：2024年2月17日 7時
