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72話 ページ25

ヒエ「はい、出来上がり!本当は髪も結った方がかっこいいんだけどねぇ··········」


『いえ、僕はいつもの髪型の方が落ち着くんで··········』


ヒエ「そう?まあ、いいわ。それより、外で2人も待ってるだろうし、見せてきてあげなさい」


『はい、ありがとうございます』



僕はヒエさんにお礼を言い、スグリとアオイの元に戻った



アオイ「あ、リジアさん!」


スグリ「わぁー·············」


ヒエ「やっぱり思った通り!アオイちゃんもリジアくんも似合ってるわねぇ」


ユキノシタ「ハッハッハッ、なんだか孫が増えたみたいだな」



ユキノシタさんがそんな冗談を言った瞬間、玄関の扉が開いた



ゼイユ「ねえ、ばーちゃん、祭りのさー··········

ゲッ!なんであんたが居んのよ」


スグリ「アオイは······俺とオモテ祭りさ行くから··········」


ゼイユ「········へーえ?ふぅーん?」


スグリ「どうでもいいでしょ!ねーちゃんこそ、何···············?」


ゼイユ「そうだ。ばーちゃん、お面ないんだけど」


ヒエ「お面はねぇ、去年離れの倉庫にしまったはずよ。鍵は開けてあるから、皆で取りに行きなさい」


ゼイユ「っしゃ!離れの倉庫ね!早い者勝ちー!」


スグリ「ねーちゃん!ずるっこ!」



ゼイユは離れの倉庫のある場所に走って向かう。その後ろをスグリが追いかけて行ってしもうた



ユキノシタ「2人共··········騒がしくてすまないね」


ヒエ「まあまあおじいさん·····子供は元気なのが1番ですよ。それよりアオイちゃん、貴方に聞きたい事があるのだけど、少しいいかしら?」


アオイ「はい、何でしょうか?」


ヒエ「貴方、朝にもうちに来てたでしょ?あの後········リジアくん大丈夫だった?ほら、あの時はリジアくんのお母さんと色々あったから···············」


『なんでそれをアオイに聞くん?本人がここにいるんやから、本人に聞けばええやん』


ヒエ「だって、リジアくんは何かあっても大丈夫しか言わなかったじゃない。だから、心配なのよ········」


ユキノシタ「確かにそうじゃったなぁ···············」



ユキノシタさんまで··········僕って信用ないんかな?とか思っとると、アオイが口を開いた



アオイ「リジアさんに何があったのか、まだ全部は聞かされてないと思います。でも、もしリジアさんの身に何かあったとしても、何かに苦しんでいたとしても、私が全力で助けます!

私にとって、リジアさんは大切な先輩で大事な友達ですから!」

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作者名:ル二 | 作成日時:2024年2月17日 7時

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