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70話 ページ23

スグリ「やっぱ、アオイつえー。どうすれば勝てるんだろ?鬼さまもどっかで見たたら、あの子つえーって思ってるよ」



しばらく続いたバトルも終わり、スグリはそんな感嘆の言葉をもらした



スグリ「俺が通ってるブルーベリー学園ってな、ポケモンの勝負さ、学ぶのに特化した学校なんだけど、アオイくらい強かったら1番·····狙えるかも」


アオイ「ブルーベリー学園?そんなところがあるの?」


『最近できた私立学園でな、僕も昔はそこに通っとったんよ』


アオイ「そうだったんですね。でも、だとしたらどうして辞めちゃったんですか?」


『まあ····色々あってな············あの頃は僕もピリついてたし、何より········って、こんな暗い話は今はせえへん方がええか』


スグリ「まあ·····そうかもね·········それより、鬼さまの住んでる穴っこ、入ってみんべ」


アオイ「入っていいの!だったら入りたい!」



一瞬暗い雰囲気になってしもうたが、スグリが助け舟を出してくれたおかげで皆で穴の中に入る流れに変わり、明るい雰囲気へと戻った



スグリ「頭気ぃつけて」



穴の中は案外狭く、そして辛うじて当たりを見渡せるほどの明るさやった



スグリ「暗いし、狭いし、地面もゴツゴツ·········こんなとこでひとりで暮らしてたら可哀想。鬼さま、俺ん家だったら、いつでも住まわせてあげんのに··········」


アオイ「スグリくんって本当に優しいね」


スグリ「そ、そんなことない·········よ!俺、鬼さま好きだから··········で、でも·····本当に鬼さまが家に来てくれたら、村中大騒ぎになりそう」



ある程度中を見て、そろそろ別の場所に移動しようと、外に出ると、空は夕焼け色に染っとった



スグリ「わやじゃ、もう日が暮れてる。看板めぐり、残りは明日にしよ」


アオイ「残念だけど仕方ないね」


『暗い道を歩くんは危険やしな』


スグリ「······そうだ!今日からキタカミセンターでオモテ祭りさ、始まんだ。みんなお面かぶって参加するお祭り·······嫌ならいいけど·····良かったら·········行くと········楽しい」


アオイ「お祭りがあるの!なんだか楽しそう!」


『オモテ祭りか··········僕も久しぶりやし、行こっかな。アオイも一緒に行ってみるか?』


アオイ「はい!是非行きたいです!」


スグリ「お、俺·····案内········するよ!本当に楽しみ·······」


アオイ「私も楽しみ!」



浮かれる二人を見ていると、なんだか微笑ましく、そして懐かしく感じる

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作者名:ル二 | 作成日時:2024年2月17日 7時

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