僕の全てをチグリジア Part２ (ページ21)

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６８話ページ21

『なんなんやろ·········さっきからモヤモヤする·····』

今まで感じたことないこの気持ち。悪い感情じゃないのは分かるが、僕が持っちゃいけない気がした

だから、この気持ちを何とか振り切り、僕もともっこ像のある方に足を進めた

アオイ「わぁ〜！これが看板に書いてあったともっこの像なんだ！皆お揃いのつけててなんだか兄弟みたい！」

目をキラキラとさせ、楽しそうに声を上げるアオイ。しばらく見続けていたが、満足したんか、少し離れた場所にいた俺の元に走ってくる

『あれ、もうええの？』

アオイ「はい！充分見させてもらえました！なので次の看板の場所に行きましょ！」

『じゃあ、行くか！』

僕とアオイは次の看板の場所に行く為、1度公民館の方へと戻る。そして、ともっこプラザとは反対方向にある橋を渡って山の方へと進んだ

アオイ「えっと··········あっ！ありました！リジアさん、ありましたよ！2つ目の看板！」

長い階段を登り、キタカミセンターのすぐ隣にポツンと置かれている2つ目の看板を発見した

スグリ「看板さ2つ目、ちょっと分かりづらいよな

ご、ごめん·····後ろつけてっからお願いだから慣れてな··········？

早速看板さ、読むべ」

＿＿＿鬼は不思議な四つのかかやく面を持っておった

＿＿＿かぶる面によって、鬼の振るう棒の力が変わったそうな

＿＿＿碧の面をかぶれば枯れた植物を生き返らせ、赤の面をかぶればろうそくの火をごうごうともやし、青の面をかぶれば川の流れをせき止め、灰の面をかぶれば硬い岩もやすやすと砕いた

＿＿＿ともっこたちは倒れ際、三つの面を奪い、鬼の力をほとんど封じたとされる

スグリ「読んだ····················？」

アオイ「うん！ちょうど読み終わったよ！」

スグリ「そっか·····ともっこ達が奪ったお面はキタカミセンターに保管されてる。村の皆は怖かってっけど、俺·····鬼さまのこと··········好きだ

強いし········かっこいいし、人間から仲間外れにされても、へっちゃらーって感じで、小さいころから憧れてて··········

俺も鬼さまみたいにかっこよくなりたい

学園でも、俺のことはねーちゃんが全部何とかしてくれるし··········1人でも頑張れるように頑張りたい··········俺、ちゃんと一人前になって鬼さまと········友達になれたらいいな」

アオイ「なれるよ！スグリくんなら絶対！だってスグリくんは優しいから、鬼さまもちゃんと見てくれてるよ！絶対に！」