65話 ページ18
アオイside
私とリジアさんは意気揚々と公民館の外に出る。すると、外で待っていたスグリくんとゼイユさんが慌てた様子でリジアさんに駆け寄って来た
スグリ「リジア!」
ゼイユ「リジア!」
『なんやなんや!2人共、少し落ち着かんか』
ゼイユ「落ち着けって·····!まあ、いいわ···········それで?もうアンタは大丈夫なの?」
『おう!見ての通り、アオイのおかげで全部吹っ切れたわ!』
スグリ「本当に···············?」
『ホンマホンマ!やから、スグリもそんな顔せんといてくれや!』
スグリ「····················」
ゼイユ「····················」
あれ?どうしたんだろう········?
スグリくんとゼイユさんの顔がまだ少しだけ不安そうに見える。それにリジアさんもどこか焦っている気がする
アオイ「リジアさん·····?」
『アオイまで、そんな顔せんといてや!僕はもう大丈夫なんやから!』
やっぱり、どこか無理している気がする
そんな気がした私は少しだけリジアさんにカマをかけてみる事にした
アオイ「そういえばなんですけど、リジアさん·······話の中でチコリータともう1匹ポケモンがそばにいてくれたって言ってましたよね?」
『·········そうやね、それがどうしたん?』
私はリジアさんの話す中で、あまり深く触れなかった2匹のポケモンの話を振った。すると、一瞬だけど、リジアさんの顔が引きつった様に見えた。それに返答がいつもより遅い気がする
もしかして、その2匹に何か秘密があるとそう思い、私はもう一度リジアさんに揺すりかけた
アオイ「いや、今までリジアさんが使ってるのを見た事がなかったんで··········」
『·····よう覚えとるね。でも、アイツらは別の場所にいてここにはいないんよ』
アオイ「そ、そうなんですか······チコリータって聞き馴染みのないポケモンだったんで、見てみたかったんですけど·········後、もう1匹のポケモンってのも気になって············」
『ああ·····なんや、そういう事かいな·········チコリータは生では見せてあげれんけど、もう1匹はヨーギラスちゅう、パルデアにいるポケモンやからアオイも見た事あるんやない?
それより、はよ行かんと日が暮れるで!ゼイユもペアの子と仲良くやるんやで!!』
ゼイユ「う、うん·········」
リジアさんは誤魔化すように笑いながらそう言い、逃げる様に歩き始める。その様子に私はあるひとつのことに確信を持った
リジアさんはまだ私になにか隠している·······
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作者名:ル二 | 作成日時:2024年2月17日 7時