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58話 ページ11

アオイside



アオイ「そんな事があったんですね··········」


ゼイユ「そう··········リジアは·····今でもあの人の事を怖がってる·······多分あんたの事も」


アオイ「え?私も?」


ゼイユ「リジアがどう思ってるか分かんないけど、私から見てもあんたはある人に似てるから··········なおさら·····ね?」


アオイ「ある人って?」


スグリ「その人はね··········」


ゼイユ「スグ!あんたは余計な事言いかねないから、黙ってて!

アオイ·····その人っていうのはリジアの1番大切な人で、リジアにとって唯一の救いだった人なの

ごめん·····上手く言葉に出来ないし、詳しい事は言えないけど、お願い··········リジアを·····助けてあげて·····!私達じゃ········助けてあげられなかったから·········」


スグリ「ねーちゃん·········アオイ·····俺からもお願い········リジアを助けて·····!」



ゼイユさんは私に頼み込むように頭を下げた。それを見たスグリくんも同じように頭を下げる



アオイ「ゼイユさん、スグリくん·····まずは顔を上げてください」



私がそう言うと2人は恐る恐る顔を上げた



アオイ「私に何ができるか分かんないですけどで·····リジアさんが困っているなら、私は絶対に助けたい!だって、リジアさんは私の大事な先輩で·····大事な友達ですから!」


ゼイユ「そう··········ありがとう·····」


アオイ「でも!多分、私だけじゃリジアさんを助けられない·····だから、2人も協力してほしいの!」


スグリ「協力って··········」


ゼイユ「私達にできることなんて··········」


アオイ「ありますよ!だって、2人もリジアさんの·········大事な友達でしょ?」



私がそう言うと、ゼイユさんもスグリくんも黙り込む。でも、何か思うところがあるのか、少し悩み始める


そんな時·········



??《ンニャーーーゴ!》



公民館のある方角から何かがこっちに向かって走ってくる



ゼイユ「なにかこっちに来る!?」


アオイ「あ、あれって!リジアさんの··········!」



植物製の黒く大きな仮面にマント状の体毛、首周りのラフカラーじみた花びら·····その姿は紛れもなく、リジアさんのパートナーポケモン___マスカーニャだった



アオイ「マスカーニャ!どうしてここに!?リジアさんはどうしたんです!?」


マスカーニャ《ニャーゴ!ンニャー!》



リジアさんのマスカーニャは私の腕を掴んで、私をどこかに連れていこうと引っ張る



そうして、連れてこられた場所は___

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作者名:ル二 | 作成日時:2024年2月17日 7時

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