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5話 刃物 ページ5

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「(何故…)」


事件は、馴染みの店で砂糖を購入し、さあ帰ろうとしたときに起こった。

出るとき文明(ウェンミン)に呼び止められ時間を食ってしまったため、帰りは人通りの少ないが早く帰れる道で帰ろうと思ったのがいけなかった。狭い路地裏に入った瞬間、首元に刃物を突きつけられ身動きが取れなくなってしまった。

Aは、自分があのお屋敷の下女だからかと一瞬考えたが、それはないと心の中で首を振った。
屋敷を出るとき、Aの首に刃物を突き立てているこの男はいなかった。いたのは近所の屋敷の使用人のみ。こんな朝早くからあやしい男が居れば気が付いていた。

つまり、この男は屋敷の下女だからという理由でAを襲ったのではない。



ではなぜか。


そう考えようとしたとき、首元の刃物が外された。驚く暇もなくトンっと首の後ろに軽い衝撃が走り、Aは意識を落としてしまった。






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作者名:7瀬 | 作成日時:2023年11月7日 22時

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