傍らの黒について (ページ5)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:311 hit

そもそもの原因ページ5

「まあ、光太がこうなったのは俺達が悪いんだろうけどねぇ～」

大和がそう言った、確かに私達のせいだ。分からない事や困った事があったら私達はいつもサポートしていた

「だって、テンション低くなると試合で使い物になんないからな！」

春のその言葉に反応し、光太のテンションが下がった。本当だけど、それ光太のメンタルえぐってるよ！春！

すぐフォローを入れようとしたら隣の龍生が耳打ちしてきた

「秋。大和達に考えがあるらしいから、ここは２人に任せてみよう」

龍生の真剣な顔を見て、私は不安になりながら２人を見守った

…………

多分、１回この甘えん坊をどうにかしないと、もう中等部３年なのだからヤバいだろう……と他の３人も思ってるだろう

今日、俺と金やんは朝早くに学校に来てその事について考えていた

「金やん、光太なんだけどさぁ～」

「ああ。そろそろどうにかしないとだよなー」

「うん、それでなんだけどねぇ～」

「ん？何？」

「いや～、俺クラス替えの結果さっき見ちゃってさぁ～。その結果を利用出来ないかなぁ～って」

「えっ！？クラス替えの結果、見れたのか！？」

「うん。えっとね～、写メも取れたから見る～？」

「大和！？お前…………すっげぇよ！！なんなんだ、お前ヤバいわ！」

そう言って金やんは俺に抱きついてきた。う～ん……金やんのこういう所好きだし、俺やあの３人はいいんけど、他の男子とかにやってないか心配になるなぁ～

「てか、写メ見して！見して！おおー！えっと………ウチはー…………あ、ウチ大和と一緒のクラスだ！」

「うん、そ～なの！同じ３組なんだ！秋と龍生は２組だよ！で、肝心の光太だけ……」

「うわ……光太、１組になってる……あ……蛍？」

「どーしたの？金やん？」

「光太のクラスにウチの友達がいる！」

「あ、ああ！なんだ、そ～いうこと」

「蛍が光太のクラスかぁー、大変そーだな」

「そ～だね。どんな子か知らないけど、蛍ちゃんやクラスの人の中から今年の日向当番が出てくるのかぁ～」

そう思うと、今年の３年１組は波乱だなぁと俺は思った。俺の言葉を聞いて金やんは何か考えてた。なに考えてるのかな？

「……そーじゃん、蛍だ！」

どうやら蛍ちゃんについてだったみたい

「大和、今年の日向当番！蛍に出来れば光太どうにかなるかも！！」

「えっ、蛍ちゃんを日向当番にするの？俺は光太が誰にも頼れなければ自立するかと思ったんだけど…」

「大和、それはやり過ぎな気が……」