君の反応が知りたくて。[ジョジョ短編集]

リク☆ リゾットに、休んで！と言ってみた。1 ページ10

私達のリーダーのリゾットは、いつも忙しそうだ。
その為、私は一応リゾットの彼女なのだが、あまり一緒にいられる時間が無い。
少しは休ませてあげないと、彼が可哀想だ。皆の何倍も仕事をこなしているのだから。
思い悩んでいると、ふといい考えを思いつき私は仲のいいメローネに話しかけた。

「ねえ、リーダーさ、最近忙しそうじゃん？」

「え？リーダー？…ん〜、そうだね。それがどうしたの？」

首を傾げたメローネに私は説明する。

「休ませてあげたいなって思ったんだけどさ…。」

「あ〜、なるほどね？Aちゃん、彼女だしねぇ？」

メローネはそう言って、ニヤッとした。
私は頷いた。

「うん、だからさ、リーダーの仕事を手伝って欲しいんだけど…。」

「いいよ。他のみんなにも伝えとくね！」

ニコニコしながら部屋を出ていったメローネの背中を見て、私はほっとため息をついた。

「皆忙しいのに、リーダーの分までやるとなると結構キツくなるから断られるかなって思ったんだけど…。」

明日くらいは休めさせてあげられそうだ。
私はその日、明日のために早めに寝ることにした。

………………
私は、ゆっくりと目を開けた。
朝だ。
ベッドから出て大急ぎで着替え、みんなが集まる部屋へ向かう。
まだリゾットは起きていない。
私は誰もいない部屋で1人、ソファーに座った。
時計を見て、時間を確認する。
もうすぐリゾットが起きてくる時間だ。

「間に合った…。」

リゾットは朝起きたら直ぐに外に出かけていってしまう時がある。
早めに起きれてよかった。
そう思った時

「………ん、Aか。今日は早いな。」

聞きなれた、私の大好きな人の声がした。
リゾットだ。

「うん。早く起きちゃった。」

私は顔を上げ、リゾットの顔を見つめた。久々に彼の顔を見た気がする。
そう感じたのは、いつもリゾットが仕事で外出しているか自分の部屋にいるからだろう。
私はリゾットに優しく微笑んだ。

「いつもリーダー仕事やってるからさ、今日くらいは休ませたくて、皆にリーダーの分までやってくれるように頼んじゃった。」

「……そうか。すまないな……。」

リゾットはそう言って、少し悲しそうな表情をした。
私は目を見開いた。
何故そんな顔をするのだろう。

リク☆ リゾットに、休んで！と言ってみた。2→←仗助がいない時に、いじめられてみた。2

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康穂

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