好きだけど、【灰谷蘭】 (ページ24)

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会場に入るとパッと目につくターゲット

周りには大手の社長達ばかり

今近づくと目立つからターゲットが1人になるのを待つ

ワインを飲みながらブラブラと様子を伺いつつ自然に

？「ねぇ、君。名前は？」

突然後ろから声を掛けられ振り向くと

まさかのターゲットの方から接触してきた

『あ、初めまして。Aと申します。そちらは？』

金薬「あぁ、失礼。ご挨拶が遅れました、私は金薬と言います。」

『え、あの超有名な金薬様でいらっしゃいましたか！これはこれは存じ上げず失礼致しました。』

金薬「Aと言ったかね？」

『はい、今日は友人の紹介でこちらに参加させて頂きました。残念ながら友人は来られず1人で寂しく飲んでいたところでございます』

金薬「君の美しさは一際目立っていたよ」

『まぁ、ご冗談を』

金薬「いやいや、本当だよ。だからつい声を掛けてしまった」

はははっと笑っている金薬

合わせてこちらもふふっと笑っていると

後ろからドンっと誰かがぶつかる

『キャッ』

足がもつれ私の持っていたワインが金薬の服にかかる

『も、申し訳ございません！！』

急いでポケットから取りだしたハンカチで金薬の服を拭く

金薬「いやいや、平気だよ。それより怪我はないかい？」

『私は大丈夫ですが、金薬様のお洋服が、、』

涙目で金薬を見つめて謝罪する

金薬「部屋に着替えがあるから問題ないさ」

『じゃ、じゃあせめて染みだけでも取らせてください！』

涙目で慌てる私を見て金薬はニヤリと笑った

金薬「そこまで言うならお願いしようかな、一緒に部屋まで来てくれるかい？」

『はい！もちろんです！』

よっしゃ、これで部屋に行ける

ぶつかってきた竜胆に感謝する

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