カリスマの妹〔灰谷兄弟〕 (ページ3)

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『うわぁ…』

ガラのわるそうな男に連れられ数分。

そこにはまさに地獄絵図みたいな光景が。

蘭「ふはっ、りんど〜こいつ泣いちゃってんだけどまじうける」

長髪をおさげにしている男が楽しそうに馬乗りになって男をボコボコに殴っている。

竜「もうそいつ顔の原型とどめてねぇな？…さて〜次はどこを折ってやろうか」

もう1人派手髪の眼鏡をかけた男がこれまた違う男に関節技を決めている。

__________灰谷兄弟。この六本木を仕切っているカリスマ兄弟と言えば知らぬ者はいない。

『うーん…で、これ私にどうしろと…』

ガラのわるそうな男に尋ねる。

「もう決着は着いてんのに…このままじゃまたあの人ら人殺しになっちまうよ…どうにかして止めてくれねぇか？？」

この人はあの2人の下っ端的な人なのだろうか。

『まあ…それは後味悪いですよねぇ』

なんて呑気に言ってみる。

しょうがない止めるか。

『ちょっと、』

蘭、竜「「あ゛？？？？？」」

ひえっ、カリスマこわ…

蘭「ってあれ？？俺の可愛い妹のAじゃ〜ん♡なんでこんなとこいんの？？」

竜「兄貴、俺のじゃなくて俺″たち″の可愛い妹でしょ。兄ちゃんのそういうとこ嫌い」

先程まで人をボコボコに殴ったり関節技をキメていた人達とは思えないような穏やかな表情に変わる。

『いやぁ、あの人に兄さん達止めてって言われて』

と、私をここに連れてきた男を指差す。

すると兄さん達は青筋を立てまた恐ろしい形相へと変わる。

蘭「は？アイツ俺らの可愛いAをこんな危ねぇとこに連れてきたの？？どうするよ竜胆、アイツ殺す？」

竜「そうだな兄貴。アイツ殺そう」

『ちょちょちょ！！物騒なこと言わないで？！』

こんなことは日常茶飯事だったりする。

慣れてきたけど勘弁して頂きたい。切実に。