僕らの約束 ページ9
今思えば、ヒントはたくさん出されていた。三次試験が終わった後のAの質問、「幸せを掴めない」って寂しそうに笑ったこと。一瞬、気まずそうにクラピカから背けた目。
本当は、気付いて欲しかったのかもしれない。
でも、俺達は気付けなかった。
結局俺達の間にあった隙間に気付いたのはAだけで、最後まで悩んでいたのも彼女だけだった。Aは突然居なくなったんじゃなくて、俺達が無意識のうちに居場所を潰してた。きっともう、俺達の知ってるAは戻ってこない。
１人で、こんなこと抱えるほど頭良かったのかよ、あいつ…………
いつか偶然、会えた時に『お前のお下がりなんかいらねーよ』って笑って、突き返してやれるように持っているデザートイーグル。持ち主を離れ、俺の服の中で静かに眠るそれさえは寂しそうに見えた。
ゴン「俺、思ったんだ」
ゴンは自分以外の気持ちを思って、そして自分の気持ちを持ったまま、真剣に語りはじめる。
ゴン「Aに会って、話せばいいんだよ。手紙なんかじゃなく、目を合わせて。それで、今度は全部、Aの口から本当のことをちゃんと聞こう」
俺はこういう大事な時、考えてばかりで本当に何も出来ない。だから、考えるよりも先に動けるゴンに憧れて、一緒に居たいと思った。
あの時、『参加する』とすぐさま意思表明できたこいつが純粋に、かっこいいと思ったんだ。
本当に、俺は心底羨ましいんだ。
レオリオ「正直ちょっと危ない匂いもするが…でも、あいつは間違いなく俺達の仲間だ。もしかしたら、自分の意思でそこにいるわけじゃないのかもしれない。そういう可能性が1%でもあるなら、俺は行くぜ」
友達のために、当たり前に本気になれる奴等が。こんな風に、俺も何かに一生懸命になりたい。
キルア「俺も、行く」
すぐに本物になれなくてもいい。でも次は、こんな理由が無くても会いに行けるように。
キルア「果たしてない約束と、果たしてもらってない約束があるからさ」
あの笑顔が、ただの思い出にならないように。
『私が嘘を吐いた時は、ちゃんと見抜いてよ』
『願うなら、世界征服だってしてあげよう』
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るなるん(プロフ) - 好きです！続き待ってます！ (2022年4月20日 18時) (
レス) @page31 id: a73b6209c2 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - Eveさん» Eveさんはじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！！これからもぼちぼち更新していくので気長に見ていただければと思います^_^コメントありがとうございました！ (2020年5月13日 0時) (レス) id: c7fe5650e1 (このIDを非表示/違反報告)
Eve(プロフ) - 初めまして！すごく面白くてあっという間に読んでしまいました！本当に応援してます。これからの展開にドキドキです。応援してます。更新心待ちにしています！！！ (2020年4月19日 20時) (レス) id: 718ab04592 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツメ x他1人 | 作成日時：2019年10月30日 23時
