笑えない話 ページ8
会場を出て、ホテルまでの帰り道。俺達の間に漂う微妙な雰囲気の中、一番初めに口を開いたのは、
レオリオ「一体、何がどうなってやがるんだ？どう見てもこの右下の女って…」
キルア「あぁ。Aだろうな」
とんでもない展開に、思わず失笑する。こんな形で再開なんて、神様も酷いことしてくれるな。しかも、残酷なことに写真の中のあいつは俺達に向けてくれたあの笑顔で、その首には20億もの大金が懸かっている。
レオリオ「何か事情があるんだとは思うけどよ…あいつ、何しでかしてこんなことに…一体何者なんだよ」
いまだ混乱して頭を抱えるレオリオを横目に、俺は何となく、この出来事に大した事情なんてないことが、わかっていた。きっとお前もそうなんだろ、ゴン。だから、参加を決めたんだ。
キルア「………賞金をかけてまで捕まえようとしてるってことは、こいつらはもうマフィアの力だけではどうにもなんねーって言ってるようなもんだろ。
しかも条件競売って形をとっておいて、競売品が品物じゃなく小切手っていうのも変な話だ」
ここまで言うと、流石にレオリオも気付いたのか、
レオリオ「まさか…地下競売の品がこいつらに盗まれた…！？そこで仕方なく競売を装って盗っ人の首に賞金をかけたのか！」
キルア「そ。マフィアのお宝盗むなんて頭いかれてるだろ。でも、オレ達はそんな連中に心当たりがある」
この時、俺は確かにこう思ってしまった。“気付かない方が幸せだったかもしれない”
レオリオ「幻影旅団………！！」
けど最初から、あいつはこうなるってわかってたんだろうな。だから俺達の前から姿を消した。
キルア「そーゆーこと」
レオリオ「ハハッ、でもそれはねーぜ……Aが幻影旅団の一員なんて有り得ねぇよ…」
きっと今、レオリオが精一杯思い出そうとしているのはAがふざけて言った馬鹿な冗談とか、しょうもないことで笑ってたあの顔だ。
でも考えれば考えるほど、脳裏に浮かぶのはふいに見てしまった、恐ろしいほど何も写し出さない表情。たまに、眉を下げて笑うこと。
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るなるん(プロフ) - 好きです！続き待ってます！ (2022年4月20日 18時) (
レス) @page31 id: a73b6209c2 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - Eveさん» Eveさんはじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！！これからもぼちぼち更新していくので気長に見ていただければと思います^_^コメントありがとうございました！ (2020年5月13日 0時) (レス) id: c7fe5650e1 (このIDを非表示/違反報告)
Eve(プロフ) - 初めまして！すごく面白くてあっという間に読んでしまいました！本当に応援してます。これからの展開にドキドキです。応援してます。更新心待ちにしています！！！ (2020年4月19日 20時) (レス) id: 718ab04592 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツメ x他1人 | 作成日時：2019年10月30日 23時
