器用で不器用【JW赤緑】

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がんばれー、とかいけー、とかみんなそれぞれのクラスを応援するのに熱い声援が飛び交っている。

俺らのクラスは無事1回戦を突破して休憩が終わると広いグラウンドの隅っこで選手達は軽くウォーミングアップでボールを回していた。



赤「おおおい、なんやねん！藤井いじめか？！」

青「いじめでもなんでもないわ、なんでしげが入ってんねん。」

「「しげ出てくれるん！！？」」

赤「出えへんわ！俺やって混ざりたかってん！！」



何か動く足が一人分多いなぁ、とボールのやり取りを見ていると生徒にまじって1人だけ違った声が聞こえた。

声のする方へ向くと、何故か選手に混じってウォーミングアップをしている重岡先生がおって、その重岡先生にボールを回すまい、と流星が重岡先生の前に立って混ざるのを阻止していた。




「「混ざりたかってん、って子供かよしげちゃん！笑」」

赤「やって、俺もサッカー部やしぃ？運動したいやん？」

青「あんたは顧問やけどな！」



なんて、ふざけながらちゃっかり流星の前に出てボールを回していた。

楽しそうに生徒とボール回しをしとるのを見て、ほんまにサッカー好きなんやなぁって。さっきの応援の時もそうやけどいつも以上にテンション高くて生き生きしとる先生を見るとサッカー部のマネージャーなってもええかなぁ、なんて。

まぁ、なってもええかなぁ、やなくて大毅くんと1秒でも長くおりたいし生き生きしとる大毅くんをみたい、やなんて私情丸出しのことなんやけど。



赤「お、そろそろ俺らちゃうか？」

「「よし、いってくるわ！！」」



「頑張ってこいよ！！」なんて、無邪気に笑う重岡先生を見てまた胸が高鳴った。





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