２. ページ2
.
ガラガラと、結構派手目に音を立てて資料室のドアを開けて中に入っていく重岡先生に続いて中に入って静かにドアを閉めて重岡先生の方に向き直ると大好きな香りに包まれた。
緑「どうしたん？…大毅くん。」
赤「あああ、なんで俺昨日のうちに残業せえへんかったんやろ。朝にともと会わんと学校来るなんて辛すぎたわ。」
緑「なんで残業せえへんだ、って大毅くんがその、あの、はよ会い、たいって言うて帰ってきたからやろ。」
赤「照れてるん？かわええ。
…でも夜に一緒に寝れへんのも辛いやん。ともやって俺帰ってこおへんだの、寂しかったやろ？」
緑「…何言うてるん。もう十分やろ。はよいかな流星待ってる。」
なんで俺ってこんな可愛ないこと言うてまうんやろ。
昨日の夜、同棲中の家で俺が大毅くんの帰りを待っていた時にあまりにも弱々しい声で大毅くんから「ともに会いたいいぃぃ」て、かかってきたもんやから「先生なんやからそんくらい我慢しいや。」言うたんやけど、唯一俺と大毅くんのことを知ってる同僚の濱田先生に「じゃ明日の朝はよ来てすれば。」と言われて、帰ってきて朝俺が起きるより早く出ていったと思ったら朝から学校で誰がいつ来るか分からへん状況で抱きしめられて。
こんなん色んな意味で心臓がもたへん。
赤「俺より藤井なん。」
体を離して肩を掴んで不貞腐れたようなジト目でそう言う大毅くんを見て思い出した。
可愛ないこと言うし、終いには大毅くんおるのに流星待っとるとか言うてまうし、大毅くんがめちゃめちゃ嫉妬するの忘れてた。
緑「ちゃう。いちゃいちゃするんやったら家でいちゃいちゃしたいんやもん。」
赤「かわい。家で、ってそれ誘おてる？」
緑「は。なんやねん。重岡先生なんてもう知らんから。」
照れただけなのに、可愛げのないことをいって資料室を出てきてしまった。
緑「あーあ。何言うてるん。俺。」
なんて、でっかい独り言を呟きながら教室へと向かった。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 434人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かみい*(プロフ) - 天然笑窪さん» コメントありがとうございます！！今の少し忙しいので更新速度は遅くなりますが時間を見つけてつつちょこちょこ更新していきたいと思っておりますので、待っていただけると嬉しいです！！ (2019年2月10日 12時) (
レス) id: 94cc54e643 (このIDを非表示/違反報告)
天然笑窪(プロフ) - 更新待ってます！ (2019年2月10日 12時) (レス) id: 549f550e11 (このIDを非表示/違反報告)
かみい*(プロフ) - 不思議な子猫さん» ありがとうございます！！！(；；)ゆっくり更新なのですが、これからも楽しんでいただけるよう、頑張ります！！ (2019年2月5日 17時) (レス) id: 94cc54e643 (このIDを非表示/違反報告)
不思議な子猫(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2019年2月5日 5時) (レス) id: 9d78fca5dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かみい* | 作成日時：2018年7月30日 17時
