第31話 顔を合わせるという事 ページ33
「あ!A姉さん!」
「…井鷺?貴方が来たの?」
待ち合わせの駅に来てみるとそこに居たのは次弟の井鷺。
へにゃりと頼りなく笑いながら太陽が急な用事が入ったことを告げる。
「…じゃあ、気をつけて帰りなさいね」
「お正月は帰ってくる…?」
井鷺と手を繋いだ真琴は不安げに私を見上げる。
「勿論。約束するわ
太陽と井鷺の言う事をちゃんと聞くのよ?」
「うん!ばいばい!姉ちゃん」
「またね、姉さん」
「えぇ、気を付けて」
手を振り帰る二人を見送り私も背を向けた。
正月は年二回の会合がある為、何方にせよ本家にも顔を出さないといけないのだ。
八千草家にも……鳴神家にも
「嫌になる…手っ取り早く終わらせる方法は無いの?」
もうそろそろ、お見合いの話が舞い込んでくるだろう…というか遅いくらいだ。
お偉方の話を聞くだけでも疲れるというのに…全く嫌になる。
道すがら考えるも良い案は全く浮かばない。
「悟にも聞いてみる…?いや、笑われるだけね」
「…A」
「…!
何でこんな所で話しかけるのよ雨」
目の前には雨が立っていた。
私が雨に気づくと雨はニコリと笑う。
私達がキチンと
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卯月@スイ(プロフ) - ナッツさん» コメントありがとうございます!!がんばりますね! (2021年1月20日 7時) (レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ニヤニヤしながら見てしまいました(^^)更新楽しみにしていますっ! (2021年1月19日 22時) (レス) id: 528660073f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:卯月@スイ | 作者ホームページ:http://weareasas
作成日時:2021年1月14日 15時