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第12話 黒い塊と優しさ ページ14

夏油side



Aの後を追うように中に入ると鉄の匂いが立ち込めていた。思わず顔を歪めるもAの先程言ったことに納得もした。確かに酷い。人の肉が飛び散り血.飛沫がある。酷い残状だ。
目の前にいる呪霊を嫌悪のままに祓った。
二級相当と言っているだけで実際はそこまで強くない呪霊だった。
さっさと取り込んで彼女の元へ行かないと、怪我をしてしまうかもしれないと思いつつ中々黒く禍々しいソレを呑み込む気にはなれず、決心が着き呑み込んだ時だった。


「夏油」

「!っA……」

「怪我は?」

「い、いや無いよ。Aは?」

「無傷…それ術式?」

「あぁ」


冷静に淡々に言葉が紡がれるAは今日も涼し気な表情でニコリとも笑わない。けれどその顔にはほんの少しだけ心配している様に眉を下げていた。


「…確かここら辺に」


自身のポケットを漁り目当ての物が見付かると私に口を開ける様に促す。訳もわからず口を開けると葡萄味の飴がコロンと入り込んできた。


「…どう?少しは口直しになった?」

「へ」

「?呪霊なんて人の怨念と憎悪と怒り、そういった負の感情から生まれるんだから美味しくないでしょう?」


私の表情は嘸かし滑稽であろう。
出会ってそんなに時間が経っていない人に見破られるだなんて思ってもみなかった。彼女は、Aはそれを差も当然かのように言ってしまう。


「ありがとうA」

「ん、どういたしまして」


初めて見た笑顔に胸を締め付けられる感覚
不思議とイヤだとは思わなかった。
元々の顔立ちが綺麗という事もあったが今までに見たことない笑顔、私は意図も容易く胸を撃ち抜かれた。


「置いていくよ」

「今行く」


彼女の隣は息がしやすい。
落ち着くのだ。

前々から何となく感じていた居心地の良さに私は頬を緩めた。



真逆、出会って二ヶ月程の人に惚れるとは自分も甚だ惚れやすいんだなと幾分か下にある彼女を見下げた。

第13話 夏の風物詩→←第11話 そこで見たのは



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設定キーワード:呪術廻戦 , 夏油傑   
作品ジャンル:アニメ
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卯月@スイ(プロフ) - ナッツさん» コメントありがとうございます!!がんばりますね! (1月20日 7時) (レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ニヤニヤしながら見てしまいました(^^)更新楽しみにしていますっ! (1月19日 22時) (レス) id: 528660073f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:卯月@スイ | 作者ホームページ:http://weareasas  
作成日時:2021年1月14日 15時

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