【呪術廻戦】霆と呪いのハムレット【夏油傑】

第23話 少し五条に似た弟 ページ25

「は？もう終わってんじゃねぇか」

「今終わった所。遅かったわね」

「はァ？そんなに遅くねぇだろ！」

「悟やめないか、すぐそうやって喧嘩腰になるのはやめた方がいい」

「表出ろ傑」

「一人で行きなよ」


バチバチと目には見えない火花を散らしている二人をきょとんと見上げる真琴の目は赤く腫れぼったい。


「姉ちゃんだれ？」

「姉ちゃんのお友達。ほら、ご挨拶して？」


私の背に隠れた真琴をそっと押し出すとそれに気付いた夏油が真琴に視線を合わせるようにしゃがんだ


「八千草真琴。助けてくれてありがとう」

「ちゃんとお礼言えて偉いね。私は夏油傑
お姉ちゃんとは同じクラスなんだ」

「すぐる兄ちゃん！」


真琴は夏油の事を気に入ったのか首に手を回して抱き着いたまま離れない。離そうかと腕を広げたが見向きもされず、夏油はそのままでいいよと眉を下げた。


「へぇ似てねぇな、俺は五条悟な」

「ごじょー？」

「あ？」

「五条遊ぼう！」

「さん付けしろガキ」

「真琴！悟兄ちゃんでしょ？」

「……悟兄ちゃん」


ぶすくれた真琴は五条そっくりで性格だけじゃなくて色々似そうだなと思っていたら夏油もそう思ったらしく目を丸くしていた。



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