兎に拾われた少女【ヒプノシスマイク】

私の為だと言うけれど私にはよくわからなかった ページ22

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銃「Aこれはどういう事だ」


じゅーとが今にも握り潰さんとしているのは
答案用紙だ
この間前期中間考査があってその結果を見たらじゅーとが怒ってしまった



銃「全教科赤点だぞ！？」


「…」


はァと大きくため息をつくとじゅーとは私に正座させた


「…じゅーとは学校に行けって言ったよ？ちゃんと行ったよ？なんで怒るの？」


銃「…怒りたくもなる。
テスト前なのに勉強していないのは可笑しいと思ったんだ。いいかA、この勉強はお前の将来の為にするんだ」


「…いい点数取ったらじゅーとは嬉しいの？」


下から覗き込めばじゅーとは少し考えたあと



銃「そうだな…だがこれはお前の問題なんだ、何が分からなかった？」


首を傾げてなるべく平静を装うように取り繕ったかのように優しく声をかけるが


「…？分かるよ」


別にわからない訳では無いのだ
寧ろ、分かった上での無回答をした


銃「じゃあなんで解かなかった上に未記入なんだ？」


「…じゅーとは学校に行けって言ったから
テストは関係無いかなって」


銃「…そういう事か」


テストについてじゅーとは何も言わなかった
だから、何もしなくていいんだなと思ったが違ったらしい


銃「今度はキチンと記入しろよ？いい点数取ってきたらご褒美をあげます」


「ほんと！？じゃあ、頑張る！」


“ごほうび”って何を貰えるんだろう？
まぁいっか！きっと褒めてくれるんだ！沢山沢山褒めてくれるんだ！
頑張ろ！



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