にろちゃんは優しい ページ12
学校という場所に通い始めて1ヶ月経った
最後に学校に行ったのは何時だったかも覚えていない、が何回かは行った記憶がある
そんな事はどうでもいいとして
じゅーとがいないのはとても詰まらない
「かえりたいなぁ」
私に宛てがわれた窓際の一番後ろの席から外を見る
校庭が広がっているだけで何も無い
でも遠くをよく見れば壁があるのがわかる
中王区とそれ以外を隔てた大きな壁
それは3年ほど前に出来たらしい
私が最後に外に出た時には無かったのであんな物があって驚いた
それを言えばじゅーとは苦々しそうにそんな事も教えなかったのかと言っていたのをよく覚えている
?「──い、おい!」
ボーッとするのをやめられない
授業も退屈だし
?「っおい!A!!!」
「…っびっくりしたぁ」
二「何度も呼んだだろ…」
呆れたようにタレ目で見てくるのは最近一緒にいるにろちゃん
本当は山田二郎という
「なぁに、にろちゃん」
二「俺は二郎だ!」
最初もそう言ってたなぁ
『朝比奈Aです』
じゅーとにそう言えと言われた事をちゃんと言って席に着いた
同い年の人と関わる事が無かった私はただ緊張していた
二『な、なぁ!Aって呼んでいいか?俺は山田二郎よろしくな!』
辿々しくそう言ってくれたのはにろちゃんでみんなの輪に引き入れてくれた
『よろしくね、にろちゃん』
そう言えば今みたいに
二『俺は二郎だ!』
と怒った
二「ってこんな事してる場合じゃねぇ!!次移動教室だろ!?」
「いどうきょうしつ…」
口の中でその言葉を転がせば次の化学は確かに化学室に移動しないといけない
二「ほら!さっさと立てよ!」
「うん」
じゅーとが買ってくれた筆箱や教科書を持って教室を出た
にろちゃん、前までオドオドしてたのに今はすっかりなくなったなぁ
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卯月@スイ(プロフ) - 秋風さん» 最後の方は随分悩んでいたのでそう言って頂けて安心しました!こちらこそ、この作品を見てくださりありがとうございます! (2020年9月23日 7時) (レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
秋風 - 久しぶりに覗きに来たら完結…!!!!!!おめでとうございます!!!!この作品がもうものすごく好きで最後のほうすごく感動しました!!、素敵な作品ありがとうございます! (2020年9月23日 0時) (レス) id: 94be413235 (このIDを非表示/違反報告)
NONAME(プロフ) - ええええなにそれ最高です!!わざわざ返信ありがとうございます! (2020年8月19日 21時) (レス) id: c3aeec0d97 (このIDを非表示/違反報告)
卯月@スイ(プロフ) - NONAMEさん» 私の中の二郎くんは奥手なので恋だと自覚するのもまだ時間はかかりますしなんだかんだ付き合うまでに二、三年はかかると思います笑高校卒業しても二人はよく遊びに行きますよ!笑 (2020年8月17日 22時) (レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
NONAME(プロフ) - 二郎くんとのその後が気になりすぎます笑とてもおもしろかったです! (2020年8月15日 23時) (レス) id: c3aeec0d97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:卯月@スイ | 作者ホームページ:http://weareasas
作成日時:2020年2月9日 14時