山田家長女は何を叫ぶ【ヒプノシスマイク】

想いは伝わったんだよ ページ43

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Aは永遠に歌うことがないであろう「真実ノ幸福」を歌った
それはきっと“届いた”からだろう
ホロホロと泣きながら歌ったAは今までの中で一番嬉しそうだった

歌が歌い終わるとAはすぐに舞台袖へ戻った
今日はこれで終わりだ
きっと、これは今までで一番最高の出来だった


ﾜｧｧｧｰ!!!!!!!!!!!!!という歓声を背に俺達も後にした


「うぁ、っう、ぁあ、」


控え室で泣きじゃくりながらAは椅子に座っていた


蒼「Aよく頑張ったな偉いぞ」


玲「あーあー、メイク崩れてるし泣いてる事お客さんに絶対バレたよ？」


「ぁっ、と、っどいたよッ？たぶん、とどいたよ、お兄ちゃん達に私の歌ッ届いたかなぁぁ、？？」


最初は届いたと言っているのに最後は届いたかなと聞くAは相当混乱しているらしい


黒「うん、絶対届いたよ、頑張ったねA」


頭を撫でてやるとAはまた泣いた
銀色の瞳からどんどん塩辛い涙が溢れてくる


「…あ、りが、とう、ありがとう、私のわがまま聞いてきれてありがとう…ッ」



玲「いいんだよ、これくらい我儘の内に入らない」



そうだよA
Aはいつも自分を責めるけどそんな事しなくなっていいんだよ

Aは望まれている子なんだから



長い長いライブの夜
きっとこれが最後だ


俺がAの事を慰めるのは




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