【ヒプマイ】3年前、俺の前から消えた女【碧棺左馬刻】

彼女を幸せに出来るのは ページ45

恋「あ、いちろう！」


蝶「じろうとさぶろーもいるわ！」


シンプルはスーツとドレスに身を包んだ双子はニコニコと笑いながら俺達を見上げた


左「あ”？んで一郎のダボがいるんだ」


似合わない白のスーツを着た左馬刻が俺達を見る

一「Aの結婚式だから来たんだ
テメェの晴れ姿なんか見たくもねぇ」


左「あぁ”！？もっぺん言ってみろやクソガキィ！！」

共にマイクを取り出そうとした時


「何やってるのよ」


白のウェディングドレスに身を包んだAが来た


「一郎くん、二郎くん、三郎くん来てくれてどうもありがとう」


ふわりと微笑んだAに左馬刻は詰め寄った


左「おいどういうつもりだ」


「？折角なんだからいいじゃないの…ねぇ？恋牙、蝶羽」


恋「おう！」


蝶「来てくれて嬉しい！」



左「あ？？……ったくしゃーねぇな」


最初は不服そうにしていた左馬刻も笑っているA達を見て渋々引き下がりマイクをしまった
それを見た俺もマイクをしまう



三「Aさん今日はお招きありがとうございます！」


二「ありがとうございます、Aさん！」


弟達はAに祝いの言葉を述べる


一「Aウェディングドレス良く似合ってる
結婚おめでとう
左馬刻がなんかしたらすぐ俺に言えよ！」


「ありがとう一郎くん、でも大丈夫よ左馬刻はそんな事しないわ」



幸せそうに笑ったAを見てこの間の絶望に近い表情が嘘のようだった
Aから離れ左馬刻に耳打ちした


一「左馬刻絶対Aを幸せにしろよ
じゃねぇとぶっ飛ばすからな」


左「上等だクソガキ！
世界一幸せにしてやんよ」


自信ありげに嘲笑った左馬刻を見てフッと笑った




左馬刻は嫌いだ
だがAの幸せに出来るのはきっと左馬刻だけだ

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