ひとりぼっちだった少女 ページ42
何十年も前、暗い夜道で呆然と立ち尽くす少女を見つけた
見て居られなくて声を掛けた
猛『アンタ、シケた顔してるわね
可愛い顔が台無しよ！』
『え…』
その子はとても可愛らしかった
でも哀しみを秘めた目で私を見ていた
どうにか助けられないかと思い、私が経営するカフェのバイトにならないかと誘った
猛『私、お店やってるのよ
暇なら手伝いなさい』
『は、はい』
昔から体は男なのに中身は女だった
そんな私を否定しないで一緒に働いてくれたのはAだけだった
優しくて暖かい子だ
Aは両親を亡くした
きっとその前から優しい子だったのだろう
でも、それ以上に彼女は優しくなったのだろう
猛『ほら、A！さっさと帰りなさい！もう10時になるわよ！！』
『はーい、猛さんまた明日ね』
猛『小百合とお呼び！』
少しずつ明るくなっていった少女──Aはその日運命の人に出会った
その日から見違えるほど彼女は明るくなった
左馬刻という少年に出会ったからだ
幸せにそうに笑うAを見て安心した
この子は幸せになれると思った
その矢先──彼女は消えた
左馬刻は私のカフェによく出入りしAの行方を捜していた
それでも私にも分からなかった
それから半年が過ぎた頃
彼女は私が買い物帰りに見掛けた
『猛さん…！』
声を掛けるとAは泣きそうな顔で私を見た
猛『…A！アンタどこで何してたの！！』
Aは小さな双子の赤子を連れていた
猛『その子達は…？』
『…左馬刻と私の子』
大まかな事情を説明され私はそのまま私が経営するオカマバーの店員になることを勧めた
Aも仕事を探していたらしく二つ返事でOKした
猛『子供は私達が見るから安心しなさい』
『ありがとう猛さん』
BARは色々な人の憩い場でAの様な人も少なくは無かった
彼女はそれでも前を向き、双子が2歳になる頃教職に就き、BARを辞めた
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卯月@スイ(プロフ) - 羅霧さん» そうですか！ありがとうございます！楽しみにしていますね！ (2020年12月25日 18時) (
レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
羅霧 - ありがとうございます！見せるのは良いですよ！ (2020年12月25日 15時) (レス) id: 9b4203012a (このIDを非表示/違反報告)
卯月@スイ(プロフ) - 羅霧さん» はい！構いませんよ！羅霧さんが良ければ完成致しましたら見せてくれませんか？ (2020年12月24日 21時) (レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
羅霧 - ネットにはあげないですが、おうちでスイさんの書いた、小説を漫画で描いてみていいですか？ (2020年12月24日 15時) (レス) id: 9b4203012a (このIDを非表示/違反報告)
卯月@スイ(プロフ) - 羅霧さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！とても励みになります！ (2020年12月23日 22時) (レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卯月@スイ | 作者ホームページ：http://weareasas
作成日時：2019年4月25日 22時
