【ヒプマイ】3年前、俺の前から消えた女【碧棺左馬刻】

未成年を一人、夜道を歩かせる訳にはいかない ページ46

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ




一「はい」


「一郎くん？双子をお迎えに来ました」



二「あ、俺開けるよ兄ちゃん」



ガチャ



二「Aさんいらっしゃい
双子寝ちゃったよ」


「あらまぁ、じゃあすぐお暇するわね」



中に入ると三郎くんの服を掴んですやすやと寝息を立てている双子が目に入った



三「あ、Aさんこんばんは」


一「Aさん、ご苦労様です」




「えぇ、こんばんは
一郎くんこれ依頼料ね」


はい、と15万ほど入った茶封筒を一郎くんに渡した


一「こんなに受け取れねぇよ！
それに、今回は友人として引き受けたんだ」


「これは正式な依頼よ
貴方達には感謝しているわありがとう。
友人だから無料だと筋が通らないしね、受け取ってちょうだい」


一「ありがとな」


遠慮がちに受け取った一郎くんの頭を撫でると私は三郎くんから双子達を離し抱き抱えた



「それじゃあ、おやすみなさい」


一「送って行くからちょっと待っててくれ！」


「大丈夫よ、皆お風呂上がりでしょう？
風邪を引いたら大変だから駄目
それにここから家まで近いから平気よ」



一「いや、そんな事言っても女を一人で帰らせる訳には…」


二「そうだよ！Aさん！」



「駄目。
未成年諸君ここは大人の言うこと聞きなさい」


無理を言って私は3人に送って貰うのを阻止した


一「本当に大丈夫か？」


三「やっぱり危ないですよ…」


二「俺やっぱ一緒に行くって！」



「大丈夫よ
もう10時になるわ、帰り1人になったら貴方達が危ないもの


私は平気


だからまたね」



渋々手を振ってくれた3人に笑顔を見せて私は家を後にした

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