【ヒプマイ】3年前、俺の前から消えた女【碧棺左馬刻】

愛していた ページ34

仕事が終わり私は左馬刻と共に家に帰った
何事もなく時間が過ぎた

左馬刻は私の家に慣れてきたら外にほっつき歩き喧嘩をするようになった
それを帰ってから手当するのも怒るのも私の役目だ
それから女の人と付き合ったりと色々なことをしているらしい
それが裏目に出て恨みを買ったとか買わなかったとかその度に私は注意をした


それでも聞かない時は猛さんにお灸を据えてもらった
左馬刻は猛さんに苦手意識があるようだ

苦手そうに対応する左馬刻はとても面白い



私は高校を卒業しすぐに家を売り払った
何時までもこの家に囚われてはいけないと思ったのと新しい門出の為だ


これから私は教師を目指す為に大学へ行く


左馬刻と合歓ちゃんは2人で暮らせるようになると言っていたし一人暮らしだなと考えた



左馬刻はヤクザになった
妹を守るために



いい組長さんと出会ったらしい
元々喧嘩をしていた左馬刻には向いているのかもしれないが大怪我だけはしないでほしい




左「A」


「どうかしたの？」


合歓ちゃんは寝てしまったが私達2人は縁側で大きな月を見ていた



左「好きだ俺様と付き合え」


上から目線のぶっきらぼうな言葉
それでも私には十分だった



「はい、私も好きです」



その日、私達は付き合い始めた


一緒に暮らしてはいなかったけれど合歓ちゃんとよく泊まりに来たり1人でふらりと来たり恋人としての時間はとても穏やかで胸が擽ったいくらいの日々だった


私は左馬刻の事を心から愛していた




.

乱数は勘が鋭い→←絶対幸せにして見せると誓ったあの日

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す