短編集(オリジナル) (ページ3)

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今の貴女を守る人 2 ページ3

リビングに案内されて改めて紹介される。
なんとお姉ちゃんが紹介した男は、所謂チャラい分類に入る男だった。

「弟くん、よろしくね。俺は君のお姉さんの彼氏です。」
何が目的なんだ。
お姉ちゃんに何かする気なのか？
「実はね、この人と結婚したいなって思ってるの！」
正気…なのだろう。
お姉ちゃんは顔を赤くしている。
『へー、そうなんだ。』
気に入らない。
何が悲しくて初恋の人をこんなチャラい男に渡さないといけないんだ。

「まだ気が早いよ。お互い貯金もあんまりできてないんだから。」
この男はまさかお姉ちゃんの貯金目当てなのか？
高そうなバッグに時計、金髪、でもどれも趣味は悪くない。
Tシャツは真っ白でシワもない。
意外とちゃんとした男なのか？
いいや、まだ分からない。
「あ！ちょっとクリーニング取りに行ってくる！喧嘩しちゃダメだよー！」
お姉ちゃんはこの状況で僕とこの男を2人にしようと言うのか。

『待って、この男と2人にしないでよ！』
そういった時、お姉ちゃんは扉の鍵を掛けた、
お姉ちゃんは相変わらず急だな。
「行っちゃったね。」
『はあ。』
でもチャンスだ。
この男が何を目的にしてお姉ちゃんに近づいたのか暴いてやる。