29話 ページ31
その日の夜。少女は自室にてお土産用に買ったチョコレートを眺め目を輝かせていた。
あの後備品を調達しなきゃだからここで、としんぺい神と別れたがカロンの表情は変わらず乙女のままだった。
城に戻ったころ｢今度は御出掛けしましたらカフェでｺｲﾊﾞﾅしましょう！｣と嬉々として言われたが、わからぬ少女は｢そうだね｣と柔らかく微笑むことしか出来なかった。
夕飯を食べ終えた後のため無造作に口に放り込むことはしなかったが、少しならと欲に負けて手を伸ばした。
同時にドアをノックする音が響く。
部屋にもシャワー室がついているためそもそも夕飯後に廊下に出る人も少ない筈なのだが、と首をかしげドアを開く。
そこに居たのは１人のメイドだった。
雰囲気的に、と言うわけではないが彼女の態度からしてこちらに好意は向けていなさそうで。
最近感じていた視線は彼女かもしれない。と直感的に思った少女は部屋に居れぬように、とドアを開き招くことはしなかった。
『こんばんは、いったいどのような御用件ですか？』
比較的配慮された声色で話しかける。相手はそんなこと関係なく既に怒り心頭の様だが。
mg｢失礼いたしますA様。単刀直入に申し上げますが明日にでも城を出ていって貰ってもよろしいですか？
何故あなたのような方がメイドでもないのに城に居て、さらには幹部様と並んでいらっしゃるのですか？
貴族の御令嬢でも無いのでしょう？あなたの様な方は城にそぐわないのです。わかりますよね？
努力もせずにでしゃばって神聖な場所に立ち入らないでいただきたいです。不愉快です。｣
表情を繕おうともしない彼女の態度には呆れを通り越して誉め言葉さえ出てくる。しかし、それよりも後ろを見た方が良いと思う。
今まで何を見てきたんだ。
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おとーふくん(プロフ) - え、好きです(唐突)Twitterでフォローさせていただいているそれんさん(蒼空)です！めちゃくちゃ冒頭の始まり方が好きです...のんびり待ってるので更新頑張ってください！！ (2021年3月20日 10時) (
レス) id: a466b348e0 (このIDを非表示/違反報告)
御影みかん(プロフ) - ゆーちゃさん» こんにちは！コメントありがとうございます！とっっても嬉しいです！！参考になれるような文をかけている事に少し驚きを隠せません笑、まだ書いた経験が少ないのでまだまだ拙い文ではありますが、これからも読んで貰えると嬉しいです！ (2020年6月15日 16時) (レス) id: acabe9bdaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃ(プロフ) - こんにちは！作品見てくださってありがとうございます！この御影みかんさんの語彙力ヤバいですね！参考にさせて頂きます。そして内容。内容も良いですね。課題等頑張ってください。更新待ってます！ (2020年6月15日 9時) (レス) id: 386be5268c (このIDを非表示/違反報告)
御影みかん(プロフ) - あかつきさん» あああありがとうございます！私もあかつきさんのお話はとてもストーリー性や話の運び方が上手ですしとても楽しく拝見させていただいてます！面白いと言っていただけて嬉しいです、頑張ります！！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: 3f9567dc9d (このIDを非表示/違反報告)
あかつき(プロフ) - コメ失礼します！！作品お気に入り登録してくれたって通知が来たのでちょっと気になって作品読まさせていただきました…！表現の仕方とても勉強になりますし内容も面白いのでこれからも見させて貰いますね！！ (2020年2月12日 23時) (レス) id: f6ec135c67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影みかん | 作成日時：2020年1月24日 7時
