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ci「どこ行くんすか〜
もしかしてそんなに気に触っちゃいました？」
こいつのニタニタした顔、自分の心を見透かされているようで目を逸らしたくなる。
僕は掴まれた腕を振りほどき部屋へと急ぐ。
明らかに不機嫌だなんて絶対こいつは分かっているのに
それでもしつこく探ってくる。
ci「兄さんそんなに気にしなくてもアイツはもうおれへんねんで？？」
ut「ごめん。チーノそれ以上喋らんとってくれへんか」
わかってるねん。アイツがおらんことも全部嘘やった事も全部全部分かっとんねん。
ただ牢屋にいるアイツがあの面が、
泣いとる顔が辛そうな顔が睨む顔が…似とるんや
なんでや、なんでなんや……
ci「……さん…………さん！…兄さん！」
気づけばチーノの心配そうな顔が間近にあった。
ci「やりすぎました。ただもう忘れた方がええですよ」
ut「あぁ。ごめんな」
チーノと目を合わすことなく僕はその場を後にした。
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rbr said.
息苦しそうやな…。
見れば見るほど似ている。
俺の初恋のあの人に
皆夢中やったグルッぺン以外はあの人に……
ボーッと彼女をあの人との面影と重ねて見ているとうっすらと目が開く。
眺めていた為かバッチリ目が合ってしまった。
重ねていた為だろうか、ドクドクと心臓はいつもより早く脈打つ。
「……おにい、ちゃん、？」
rb「え？」
意識が朦朧としているのだろうか、熱が籠った虚ろな目はしっかりと俺の顔を捉えていた。
俺の服の袖を掴み彼女の方に体は引き寄せられる。
体が近づく度に鼓動は大きくなっていき心臓は潰れそうなくらいに痛くなっていく。
rb「ちょ、ちょお待て！人違いや
俺お兄ちゃんなんかじゃないて…！」
「お兄ちゃん……苦しい……おにいちゃ、くるしい」
あー、やばい。あかん。
グラグラする。薬の匂いに当てられてもうたんやろか。
あかんて分かってるのに、尋問せなあかんねん。
やのに全然こいつから目離されへん。
艶っぽい肌と滴る汗が曲線を描いて下へ下へと滴り落ちる。全然あかん……
記憶が重なる
rb「ハッ……俺も大先生のこと言われへんやんけ、」
「おにい、ちゃん、？」
rb「あぁそうや。どこから来たんや？全部あったこと話してーや
そんで、今だけでええから、俺の事好きでおってや"リリィ"」
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作者名：おにく。 | 作成日時：2020年9月18日 3時
