雨と傘と ‐目黒‐ ページ11
《 雨と傘と 》
：目黒蓮
一つの傘の中に、男女が二人
『目黒くん、狭い?』
目黒「全然狭くないよ、むしろもっと近づいてくれないとAが濡れる」
『私なら大丈夫だから、目黒くんには濡れて欲しくないの』
かれこれこのやり取りが十分ぐらいは続いてる
目黒「俺よりAだよ」
『ううん、私より目黒くんだよ』
傘の取っ手を二人して握って、お互いに傾け合う
『ぐぐぐ、目黒くん力強いよっ、』
目黒「Aが頑固だから」
『…』
途端にAの手からは力が抜けて、俺の手に圧がかからなくなった
と同時に、Aの足が止まる
目黒「A」
『目黒くん』
雨粒が騒がしく音を立てる中、俺とAの声だけが響く
まるで、二人きりの世界のように
『…もっと近づいても、いい?』
目黒「…っ、え」
俺の腕にA自身がまとわりつく
『これなら二人とも、濡れないって思って…』
目黒「うん」
『あと、目黒くんが近づいてって言った、から…』
目黒「うん、言ったね」
その瞬間、Aの腕にぎゅうっと力が入るのが伝わる
『…がんこ、やめたもん』
下向いてボソッと呟いた一言は、俺の耳にちゃんと届いてた
目黒「素直になったんだ」
『…だって、目黒くんが』
目黒「頑固なAも嫌いじゃないよ、可愛いかったし」
Aの顔がボッと林檎色に染まる
目黒「ふは、赤くなった」
『〜〜〜っ、目黒くんずるい、なんか!』
目黒「ずるくないよ」(笑)
『ずるいもん、』
唇ツンツンにとんがらして怒るA
なんか、吸い寄せられた
『んむっ、…?!』
目黒「…、、あれ、なんでだろ」
無意識にAの唇を求めてしまった
『〜〜っ、なんでだろは私のセリフっ、』
目黒「…確かに」(笑)
傘の下に、二人の男女
一人は幸せそうに笑って、もう一人は幸せそうに怒って
『目黒くん』
目黒「ん?」
『あっ、あっちにゆ…んっ』
俺、そんな手には乗らないよ
UFOなんて飛んでないよ、だって今日は雨だから
目黒「ねぇ。早く帰って続き、する?」
俺は、返事を待つ前に歩くスピードを気づかれない程度に早めた
『UFO、、』
目黒「雨の日はUFO飛ばないよ」
『そうなの?』
目黒「うん、だって壊れるから」
フィクションです。
＿＿＿＿＿ next.
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マスコット - 面白くてドキドキして大好きです！楽しみに待ってます！さっくんの回ドキドキしました！(笑)他の人も書かれるんですか？(*^^*)ぜひ、皆様見てみたいです(笑)大好きです！ (2022年10月11日 20時) (
レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
槌生物(プロフ) - メイキング編、勝手に全消ししてしまってごめんなさい。作者自身が公開してからずっと「なんか違うな」って思っていて、勝手ながらも納得行かず消してしまいました。もし好きだったのにと思っていただいていた方には、本当にごめんなさい。 (2022年10月8日 20時) (レス) id: 4acc2e7d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：植生物 | 作成日時：2022年9月24日 22時
