27話 not浮気 ページ29
Aside
押し倒されていた、
しかも部室にイケメンと2人。
誰もが憧れるシュチュエーションではないだろうか?
だが私はそれどころではない。
思いっきり国見の頭に頭突きをして言った。
夢『なに、国見。私、及川先輩達に呼び出されてたんだけど。』
これで及川先輩に浮気を疑われたらどうしてくれんの?!?
とグチグチ。
夢『というか、どうして急に引っ張ってったりなんかしたの?』
そう。気になっていたのはこの部分だ。
国見「…先輩が、Aが笑ってて、」
夢『は、私が笑ってたらなんか悪いの?』
普段愛想が無いみたいで腹が立つ。
国見「いや、連れてくるつもりはなかったけど。」
夢『ん、けど?』
するとそこで話すスピードが遅くなり、ボソッ、ボソッ、っとつぶやくように喋る。
国見「…息できなさそうで……苦しそうだったし、それに涙目で。ちょっと」
夢『なに、エ○かったの?』
国見は否定も肯定もしなかった。
でもこの場合の無否定は肯定を意味する。
夢『なぁんだ、国見まで私に呆れちゃったのかと思ったよ。』
これは本音。
国見「はは、ほんと…誰にでも言ってそうですね。」
夢『どうせ、そういうとこも嫌いじゃないんだろ〜!』
ふふふ、とからかい、そんでもって遊ぶ。
・
ガチャ
及川「Aちゃん!?」
と、そこに私の彼氏が……
夢『あ、及川先輩。』
なんだろうか、この果てしない浮気を目撃された感。
別に浮気はしていない、キスしただけだし?
私の中では全然合法なのだ。
キスはギリセー。
ノーカンノーカン!!
──ギュッと抱きしめられる。
…及川先輩だ。
及川「Aちゃん…探したのに見つからなくて、心配したんだから」
心配していたのはホントらしい、先程にはなかった汗がうっすら滲んでいる。
国見「俺がいるから大丈夫じゃないですか?」
ここで国見がやっと口を開いた。
及川「はぁ、男と2人っきりだから心配してたんだよ。それに国見!!及川さんのAちゃんを連れ出すなんて勇気があるね〜!!」
夢『…ふふっ、やっぱり及川先輩、面白いです。』
特にこのノリが、私にはあっているみたい。
すごい面白い。
私は及川先輩の前では、清純系なんで、言葉遣いも丁寧に、
夢『へへ、心配かけちゃってごめんなさい。もちろん何もなかったので、だいじょーぶでーす。』
洋服のホコリをはらいながら、体育館へと戻った。
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あお - こうゆう感じのヒロインちゃん好きです!w面白かったんで次の投稿待ってます! (2022年12月17日 21時) (レス) @page1 id: c241688681 (このIDを非表示/違反報告)
ななサマ - ドロドロ系新鮮で推せる。投稿待ってまーす!! (2022年10月10日 23時) (レス) @page20 id: 3d9458003a (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - やべー。ヒロインちゃんと名前似てるwwwww後から夢主ちゃんが好かれるタイプの小説大好きだわ (2022年10月9日 15時) (レス) @page2 id: 11775f8b13 (このIDを非表示/違反報告)
URAN - 及川さんが真前でキスしとるんやったら連写するわ。あと主様よこの小説面白すぎんか私大好きです!!これからも頑張ってください。 (2022年9月26日 4時) (レス) @page20 id: 38df0baeed (このIDを非表示/違反報告)
ニコリ - とっても面白くて、続きがたのしみです。 更新を楽しみに待ってます。 (2022年9月6日 22時) (レス) @page15 id: 84fc6c592a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ううさん x他2人 | 作成日時:2022年8月22日 23時