第二話 ページ3
いく先々で迷いまくった少女をなんとかリビングにまで連れて来ることに成功したジョセフ。
ジ『(なんか…チェイスとかより数倍疲れたような……)』←
彼は乱れた髪をドアの前で少しばかり整えるとドアを開けた。
ジ『失礼、客人を…おや、貴方達だけですか?黒白無常殿』
ジョセフの目に真っ先に入ってきたのはチェスを嗜む二人一組のハンター、黒白無常だった。
長い脚を組み、チェス盤を見つめるその姿は中々様になっている。
ちなみにジョセフより少し前に入ったハンターである。
黒『帰ったか、撮影師』
白『今日はどの様な写真を?後で拝謁しても宜しいか?』
二人はチェスをする手を止め、話しかけてくる。流石は神格、礼儀正しい。
ジ『構いませんよ。それと…ハンター、サバイバー達を大広間に集めるように言ってくださいませんか?この娘を紹介したいので』
そう言ってジョセフは後ろから少女の肩を引き、前へ一歩前進した。
白『おや?』
黒『珍しい(愛いな)』←
ジ『中身丸見えですよ黒無常←まず、来るまでの間彼女を暖炉に当たらせてあげようと思うのですが』
すると黒白無常はもう二脚椅子を取り出し、暖炉の前に置いた。
白『いやはや、それにしても珍しい。まさかハンター側としてやって来るとは』
黒『それなりに武術の心得はあるのか?』
前言撤回。礼儀は正しいが、好奇心旺盛だった←
少女を質問攻めにする。
ジ『それは後からゆっくりと聞けば良いでしょう?貴方達、早く皆を呼んできてください』
白『ふふ、すみません。では行きましょうか、黒無常』
黒『む、それも一理あるな撮影師。では行こうか白無常』
そうお互いに理解し合うと黒白無常は傘を片手にリビングから出て行った。
ドアが閉まると共に、少女へと視線を向ける。
少女は渡したタオルで引っ切り無しに顔を拭いている。
そのタオルを握る右腕に、本来なら無いモノが付いていた。
包帯である。
見た所、掌辺りまでしっかりと巻かれている。ジョセフは脚を組み替えて今度は顔の方へと視線を移す。すると首にも腕と同じ様に包帯が巻かれていた。
ジ『(怪我でもしたのだろうか?)』
疑問に思いつつ、暖炉の火の方へ目を向けた。
ジ 『(紅茶でも淹れれば良かっただろうか)』
あの紳士な斬り裂き魔ならちょっとした気配りが出来たのだろうか、などと考えていると、隣から凛とした声が掛けられる。
『ねぇ、お話しましょうよ!!』
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サクラ@wrwrd! syp.sha 推し【腐】 - 違う。好き (2018年12月29日 21時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd! syp.sha 推し【腐】 - うーん。美智子さん空き。 (2018年12月29日 21時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
(・ω・)(プロフ) - 美智子さん…毎回心眼で煽ってごめんね…まあやるけど。 (2018年11月5日 20時) (レス) id: 4c576c1553 (このIDを非表示/違反報告)
文学少女(プロフ) - 刹那生滅は私がプレイするあたり若干のトラウマになっているので(笑)荘園領主もやられたらたまんないだろうなと思っていますww(ランキング戦の美智子さんは強い←) (2018年10月12日 13時) (レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)
月詠 - 刹那消滅はあかん笑 (2018年10月12日 1時) (レス) id: d3c9cd33fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文学少女 | 作成日時:2018年9月29日 23時