第四十話 ページ49
「クスクス、」
思わず笑ってしまい、ロキは怪訝な表情でAを見つめた
『ごめんなさいロキ、何処かの誰かさんがアナタと同じようなことを言ってたから。エゴイストって皆そうなんだって思ったらちょっと笑けてきちゃって』
『俺は真面目な話をしてるんだけどな… A、フランスに来る気は無い?』
添えられた手を自分の頬から離し、今度は優しく握るロキ
『ロキ、私を見誤らないでよ?』
彼の手を優しく解いたA
『私だって本気よ。
貴方と一緒にフランスには行けないけど…』
真っ直ぐに彼を見つめ、人差し指で彼を差す
『___
目をぱちくりさせたロキは、敵わないなと言った表情で眉を下げて笑った
『…あぁ、絶対負けない。世界一になるのは俺だよ』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『…さ、次はどこ行く?』
『え、まだ出かけるのかい?』
『当たり前でしょ!まだ昼過ぎよ?私だって東京観光したいもの。ロキ、私を誘ったからには最後まで付き合ってよ?』
彼の手をとり、引っ張るように歩き出す
そうね…神社にも行きたいし、スカイツリーも見てみたいわ、と指をおりながら楽しそうに呟くA
そんな彼女を見ていると、ロキの表情も自然と綻ぶ
彼女はやっぱりすごい人間だ。
もう二度とサッカーが出来ないなんて、きっと俺なら耐えられない。
でも、彼女はそれに耐えている
最初はそう思っていたが、そうではなかった。
彼女は"諦めて我慢"なんて出来ない性格だ
サッカーが出来なくなっても、彼女は諦めてなんかいなかったのだ
夢の実現方法が変わっただけで
コート上には立てなくても
彼女は今も世界一を目指して走り続けている
彼女を味方につけた青い監獄は今後もっと大きく成長するだろう。
俺も負けていられないな
810人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかお2号(プロフ) - ペトリ皿さん» そんなこと言ってもらえてめちゃめちゃ嬉しいです✨これからも読んでもらえると嬉しいです! (2022年12月15日 23時) (レス) id: 33c423dcc1 (このIDを非表示/違反報告)
あかお2号(プロフ) - はーとさん» 私も興奮してますす!ありがとうございます!頑張ります! (2022年12月15日 23時) (レス) id: 33c423dcc1 (このIDを非表示/違反報告)
ペトリ皿(プロフ) - うわあああ、もう好きです....更新頑張って下さい!! (2022年12月14日 21時) (レス) @page41 id: cbc38767b3 (このIDを非表示/違反報告)
はーと - うわぁ✨カイザー登場に今興奮してます!!続きがめちゃくちゃ楽しみです!これからも頑張って下さい!!! (2022年12月11日 16時) (レス) id: 6a8efdd557 (このIDを非表示/違反報告)
あかお2号(プロフ) - しゅなさん» ありがとうございます〜!何とかギリギリ回収出来ました💧読者の方々が理解できる文面かが凄く不安でしたが頑張りました(´˘`*)これからもよろしくお願い致します! (2022年12月5日 20時) (レス) id: 33c423dcc1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あかお2号 | 作成日時:2022年11月18日 16時