検索窓
今日:21 hit、昨日:170 hit、合計:340,039 hit

第三十三話 ページ42

『…そろそろ帰ってもらえる?お客さん』

『‥俺の邪魔までした挙句、今度は追い出す気か?
A…俺がここに来た目的はただ一つ

___お前を連れて帰ることだ』


『誰が一緒に帰るもんですか。私達は忙しいの。ただでさえアンタ達と接触するなんて想定外だった。

__大人しく帰らないってなら‥私にも手があるわ』


ブルーロックオリジナルのウインドブレーカーのポケットから何かを取り出したA

その先端に着いた紐を勢いよく引っ張る


ウゥーン、ウゥーン…


警報、警報___



第3コート



警備班は直ちに出動してください


ウゥーン、と唸る警報音
此処__第3コートの入り口が騒がしくなってきた


入ってきたのは、体格のゴツいスーツ姿の男たち

カイザーとネスを囲むように陣取る



「‥え、何これ」

潔達もこれには拍子抜けして目を点にして見ていた


「彼らを出口まで送って」


『帰ってくれないなら、強制退場させるまでよ』




カイザーは舌打ちすると、彼女を睨みつけた

『‥お前、覚えとけよ』

『ほら、早くしないと夜の飛行機便間に合わないわよ?』

どけろクソ邪魔、と囲む男たちを押し退け、機嫌が悪そうな雰囲気を漂わせて出口へと向かっていくカイザー
その後ろをついて行くネス











さっきまでの騒動は嘘だったかのようにコートは静かになり、いつのまにか警備班の男たちも消えていた




「何だったんだアイツ‥」


「‥‥巻き込んで悪かったわね、二人とも」

防犯ブザー意外と役に立つわね、と髪をかき上げたAさん

その表情は少し苛ついているように見える


いや、今は
今俺が驚いているのは

カイザーが来たことじゃない


「Aさん、」


「‥‥あなたは一体、何者ですか?」


千切も彼女の言葉を待っているのかじっと黙って彼女を見ていた



こちらに背を向けていた彼女はゆっくりと振り返る


「‥私は青い監獄(ブルーロック)のマネージャー、ルシフェルA」

それが今更どうしたの?潔くん

そう言ってニコリと笑う彼女からは
もう"あの時"のエゴイストの姿は見られない


「いえ‥‥何でもないです。そろそろ俺ら戻ります」

このまま練習再開したって集中できるわけがない

千切もそれは同じだったのか、二人は出口へと向かって行った







シャワーを浴びてから部屋に戻るまで全く言葉を交わしてなかった俺達

その沈黙を最初に破ったのは千切だった

第三十四話→←第三十ニ話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (328 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
810人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あかお2号(プロフ) - ペトリ皿さん» そんなこと言ってもらえてめちゃめちゃ嬉しいです✨これからも読んでもらえると嬉しいです! (2022年12月15日 23時) (レス) id: 33c423dcc1 (このIDを非表示/違反報告)
あかお2号(プロフ) - はーとさん» 私も興奮してますす!ありがとうございます!頑張ります! (2022年12月15日 23時) (レス) id: 33c423dcc1 (このIDを非表示/違反報告)
ペトリ皿(プロフ) - うわあああ、もう好きです....更新頑張って下さい!! (2022年12月14日 21時) (レス) @page41 id: cbc38767b3 (このIDを非表示/違反報告)
はーと - うわぁ✨カイザー登場に今興奮してます!!続きがめちゃくちゃ楽しみです!これからも頑張って下さい!!! (2022年12月11日 16時) (レス) id: 6a8efdd557 (このIDを非表示/違反報告)
あかお2号(プロフ) - しゅなさん» ありがとうございます〜!何とかギリギリ回収出来ました💧‬読者の方々が理解できる文面かが凄く不安でしたが頑張りました(´˘`*)これからもよろしくお願い致します! (2022年12月5日 20時) (レス) id: 33c423dcc1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あかお2号 | 作成日時:2022年11月18日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。