提案 ページ45
｢それじゃあ俺ノート纏めなきゃだから。綴お願いしますね｣
｢ちょ、Aさん！｣
咲也とシトロンさんのいる部屋まで行き、綴を預けると俺はその場から離脱する。
真澄が監督さん以外に興味が一切無い事なんてとっくに知っている事だし、俺がいない方が団員達だけで話せるだろうし。
どうして綴が真っ先に尋ねたのが俺の部屋だったのかは分からないけど。
(そう言えば、結局ノートって監督さんに見せてないんだよな……)
ふと思い、頭の中で覚えてる範囲を振り返る。確かに最初の二日は見せていたけど、返された時に監督さんからしっかり纏めてみてくれないかって言われて。
それからは纏めるばかりで一度も見せていなかった。
｢やっぱり画面越しじゃなくて、ちゃんと内面を見ないと……｣
ぽつりと呟きながら歩いていると、ある部屋の前で足を止める。
102号室。綴と真澄の部屋だ。
さっきの綴から聞いた話の通りなら、真澄はこの部屋から出ていない筈。
碓氷真澄。
監督さんが大好きな別名サイコストーカーは、実際俺の事をどう思ってるんだろうか。とは言っても、監督さん以外はそれこそ村人扱いなんだろうけど。
……むしろそれすら通り越して空気だったらどうしよう。普通にへこむ。
これでドア開けて真顔で誰？とか言われたらもう立ち直れる気がしない。
(けど、これも春組と俺のノートの為)
ノックをして、返事はなかったが扉を開ける。
そこには布団に座りながら、ヘッドホンをしている真澄が。
……うわ、これ絶対俺に気づいてないやつだ。いるよねこういう｢あ、今俺の世界なうなんで邪魔ムリっすー｣みたいなやつ。そういう人ってほんと話しかけにくいなんてもんじゃない。
｢……誰｣
｢え、あ！俺、だけど｣
いやそんな急に俺に気付くなよ。
びっくりしてテンプレモブみたいな反応しちゃっただろが。
｢何。なんか用？｣
｢いや、綴が突然俺の部屋に来たもんだから、何かあったのかと思ってさ｣
｢別に。あいつがつっかえてばかりだから素直に言っただけ｣
｢そっか｣
意外にも俺と話す気はあるらしく、まともに答えてくれる真澄。てっきり帰れとかウザいとか言われると思ってたんだけど。
｢結構話してくれるんだな。真澄って｣
嬉しいよ、と素直に言えばそっぽを向かれてしまった。あくまで素直ってだけで、真澄も怒りたくて皆に言ってる訳じゃないんだよな。
｢明日の学校の後さ、出かけない？俺と二人で｣
純粋に、真澄をもっと知りたいと思った。
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祐(プロフ) - 時雨さん» お返事が大変遅くなり申し訳ございません。もしよろしければどの話か教えて頂いてもよろしいでしょうか？分かり次第すぐに編集しようと思います┏○ﾍﾟｺ (2018年10月3日 14時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 役不足っていうのは自分には役目が軽過ぎで満足できないなんて言うときに使う言葉ですよ (2018年9月10日 14時) (レス) id: cf954cb7db (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 漣凪さん» ありがとうございます！今は面白いの一言が続ける気力になっております。むしろ妄想して貰えるなんて嬉しさで爆ぜそうです。頑張ります！ (2018年3月3日 12時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
漣凪(プロフ) - とても面白かったです！ついつい自身でこの先の展開を妄想してしまいます(←変人)。更新頑張ってください (2018年3月3日 1時) (レス) id: 87e449a00b (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 茜さん» ありがとうございます！文字数制限に毎度ひいひい言っておりますが頑張ります (2018年2月25日 21時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年2月23日 1時
