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『なんて無理か、、、』



涼太「なにが無理なの?」




『え!?声出てた??』



涼太「出てた。なんか無理なことあるの?」



『えっと、、、、、やっぱ緊張しちゃうなって思っただけだから、、、』



涼太「そんなに?笑

じゃあ、弾いてくれたらなんかご褒美あげる」


『ご褒美?』


涼太「そう!なにがいい?」






その時思い出した。





買ったばかりのギターを抱えて歩いたあの時の幸せなあったかい気持ち。





私はこのギターで今なにをしたい?
なんのためのギター?




音響の練習だなんて、きっとその時無理やりこじつけた理由で、




私の "音" で涼太くんに歌ってほしい





妄想なんかじゃなくて、これが理由だ。





『じゃあ、、、、


私のギター伴奏で、





Love You More





歌ってほしい、、、』




「そんなんでいーの?笑」



『それがいーの!!!


あ、チューニング!!してくるね!!』




皿を急いで洗って、防音室にギターを持って駆け込む。






しばらくすると、部屋の入り口に




涼太「チューニング終わった?」




ひょこっと部屋に顔を出して、

扉をあけて私の隣に座る。



『お、終わったよ!!

うん、大丈夫!』



「ギター伴奏のLove You Moreは初めてだ!しかもそれがAのギターってなんか楽しみ!」



『そんなに期待しないでね?』



「大丈夫大丈夫!」




そう私に微笑む笑顔に苦しめられて

ウズウズしてなんだか暑くなって

耐えられなくなった音が鳴り始める。






イントロの本当は龍友くんのパートも涼太くんは歌ってくれて、




もう始まる前から私の目に涙が溢れそうだったけど、





弾かなきゃ弾かなきゃという思いがまだまだ強くて、抑えられた。




だけどそんな気持ちすらも、優しく払うように響き渡る涼太くんの甘く透き通る綺麗な声は




緊張してたガチガチの私を柔らげて笑顔にしてくれる。





無我夢中でギターを弾いて、




耳は愛しい声で溢れて、





このまま時が止まればいいと何度も思った。

▽→←▽



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設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太   
作品ジャンル:恋愛
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Ritsuka(プロフ) - hinayuzuhamama1さん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただいて本当に嬉しいです!!是非また感想いただけると嬉しいです!! (2017年11月3日 11時) (レス) id: ea33a58a10 (このIDを非表示/違反報告)
Ritsuka(プロフ) - mitsurin78さん» コメントありがとうございます!!つづき更新しましたので是非また感想いただけると嬉しいです!応援してくださって本当にありがとうございます! (2017年11月3日 11時) (レス) id: ea33a58a10 (このIDを非表示/違反報告)
hinayuzuhamama1(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2017年10月31日 5時) (レス) id: 9a972645b7 (このIDを非表示/違反報告)
mitsurin78(プロフ) - 更新するのお待ちしてます!!頑張ってください!! (2017年10月31日 1時) (レス) id: 9abd6c6da8 (このIDを非表示/違反報告)
Ritsuka(プロフ) - いちごみるくさん» 初コメありがとうございます!涼太くんファンさんにそう言っていただけて本当に嬉しい限りです!!精いっぱい頑張ります!ありがとうございます! (2017年10月15日 8時) (レス) id: ea33a58a10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ritsuka | 作成日時:2017年10月2日 20時

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