×13 ページ4
.
なんやかんやS4と豆ちゃんが帰って、軽くシャワーと歯磨きを済ませて、ようやく寝ようとした時だった。
ピンポーン
『………まじか…あ、忘れ物かな』
ベッド脇で充電したままでずっと触っていないスマホの存在を思い出した。
私が連絡見てないだけで、誰かの急ぎの忘れ物かも。
そう思いながら玄関のドアスコープを覗いた。
『げっ』
「おい聞こえてるけど」
『瑠姫くん……どうしたんですか、忘れ物ですか？』
瑠姫「ん？そうそう忘れ物、お邪魔しまーす」
『絶対嘘じゃん……もう私寝るんですけど…』
私が寝ている間に打ち合わせがあるとかで帰った瑠姫くんが戻られました。
というか、アイドルのくせに体調不良のマネージャーの家に来るなんてJO1は感覚がおかしい気がする。
自らウイルスを貰いに来るんじゃないよ、
私をベッドに腰掛けさせて、その前にしゃがみこむ瑠姫くん。
『嘘だと分かってて聞きますけど、何の忘れ物したんですか？』
瑠姫「嘘じゃないよ、ほんとに忘れ物」
『何か忘れてました？』
瑠姫「うん、元気なA見るの忘れてた」
『うわぁ………アイドル…………』
キラキラアイドルスマイルのままで「なんでそこで引くわけ？」って言われました。怖いです。
前髪をかきあげて「遅くなっちゃったけど、Aが寝る前にって仕事早く終わらせたんだから」と言って瑠姫くんがふっと笑う。
今日は打ち合わせ終わりで仕事が入ってたんだっけ、それ終わらせてシャワー浴びてからきてくれたってことみたい。
瑠姫「夕方来た時よりは元気そうじゃん」
『おかげさまで、寝てご飯食べたらだいぶ回復してきました』
瑠姫「ん、よかった、明日も休めって連絡きた？」
『まだ見てないです。瑠姫くん、ナオトさんの送迎でここまで来られました？』
瑠姫「いや？自分で運転してきた」
ケロッとした顔でそう言う瑠姫くんは「仕事終わりの時に 一応明日も休ませるかー、止めないとあいつ出勤しますって言いそうだもんなーってナオトさん話してたんだよね」と続ける。
いや待って、
固まる私を不思議そうな顔で見つめた瑠姫くんがゆっくり立ち上がる。
瑠姫「ま、Aの元気そうな顔見れたしそろそろ帰るわ」
『顔だけ見に車出して来たんですか』
瑠姫「？そうだけど」
『王子すぎる…………』
瑠姫「っふ、あったかくして寝なよ？おやすみ」
そう言って可愛らしく笑うと手を振って帰って行った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1076人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てりたま。(プロフ) - ゆかさん» ゆか様コメントありがとうございます❣️るんき人気で嬉しいです🥹(？)個人的にるんき書くの好きなので頑張ります〜〜！リクエストお応えできるまで少々お待ちください！ (1月24日 0時) (
レス) id: 77f08d2912 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 初コメです☆更新されるたびドキドキしながら読んでます(/ω＼)あたしるんき推しなのでるんきの2人に取り合いされる話しが見たいです♡話しの内容はおまかせします☆ちなみに個人では瑠姫くん推しです(/ω＼) (1月6日 21時) (レス) id: 4e419ef1ed (このIDを非表示/違反報告)
てりたま。(プロフ) - りん子さん» りん子様！コメントありがとうございます🥹わー！るんきのお話ですね！頑張って書かせていただきますっ✊🏻落ちちゃった推しのしあわせと供給を願いながら強く生きましょうね、、、！！(強欲)更新待っててください〜〜！ (5月6日 22時) (レス) @page7 id: 77f08d2912 (このIDを非表示/違反報告)
りん子 - てりたまさん初めまして！いつも楽しく読ませていただいてます。るんきの話が読んでみたいと思ってコメントしました。あと私もわんぴくが落ちて絶賛ポイプラ亡霊中です_:(´ཀ`」 ∠):社会人大変だと思いますが頑張ってください！更新楽しみです！ (2023年4月24日 22時) (レス) id: d33b41e503 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃん(プロフ) - てりたま。さん» いつも楽しみなので更新されると嬉しいです😊卒論大変だと思います、身体が不調にならない程度で頑張ってください💪💓 (2022年12月30日 2時) (レス) @page7 id: 017ea0e725 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：てりたま。 | 作成日時：2022年12月16日 4時
