42話 ページ42
「ただいまー……あれ？」
琴音が家に帰るとリビングで一人、ミケが待っていた
「お姉とリヴァイさんは？」
「リヴァイは憐歌を迎えに行った」
「そっか」
しばらく沈黙が流れ、2人は静かにソファーに座っていた
「……ねぇ、ミケさん」
先に沈黙を破ったのは琴音だった
「この前の夜のことなんだけど」
「あぁ。あの時か」
「あれね、本当に驚いただけで、嫌でもないし、ミケさんのこと嫌いになったわけでもないよ。」
「あぁ。分かってる」
「ごめんね。怒ってる？」
「大丈夫だ。気にしてない。俺の方こそ、いきなり悪かった。知り合ったばかりの何考えてるのかも分からないようなわけわからん奴に急にあんなことされて、驚くのも無理はない」
「私、ミケさんたちのこと、わけわかんないなんて思ってないよ！2人だって慣れない環境で大変な思いしてるのも分かってるし、それでもミケさんは文句も言わずに黙って家事手伝ってくれるし、リヴァイさんも本当は嫌なはずなのに手伝ってくれる。2人は凄く優しい人だよ？」
「……ありがとう」
普段無口で変人扱いされてきたミケにとって、優しいと言ってくれたのは琴音が初めだった
「ミケさんも、お姉も、もっと自分に自身を持った方がいいと思う。リヴァイさんみたいに、はっきり堂々と思いを伝えることが出来たら、とっても気持ちいいと思うよ」
「偉そうに言ってごめんね。」と微笑む琴音からミケは一瞬目をそらせなくなった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カイリ(プロフ) - 結衣さん» 私からも、お知らせありがとうございました。ご冥福をお祈りします (2017年8月30日 21時) (
レス) id: e91033920e (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 結衣さん» お知らせありがとうございます。お名前を外させていただきました。リル様のご冥福をお祈りします。 (2017年8月30日 9時) (レス) id: 0aa059a6b7 (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - リルは私の友達なのだけれど、この作品が出来た頃に交通事故で遠い空に旅立ったのだからこの小説のことはどうにもできません (2017年8月25日 0時) (レス) id: 12a171e478 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カイリ＆灯霧
x他2人 | 作成日時：2017年5月13日 22時
