２１話 ページ21
洗い物を終えて、今度は洗濯物。とりあえず今日昨日と来ていた二人の下着やシャツ、それとタオルなどを集めた。さすがに姉妹の下着はいれてないが。洗濯籠をミケに持たせ、やってきた洗濯機前ではっと気づく。
「……どうしよう」
目の前に鎮座するのは、昔懐かしの二層式洗濯機だ。そう、二層式。全自動…ではないのだ。学校で部活動の手伝いなどをするために全自動洗濯機を使う事はあっても、考えてみればこの洗濯機を使ったことがほとんどない。いつも憐歌が動かす横で洗濯物を渡したりしていた程度。慌ててリビングに戻り、電話を取る。憐歌が仕事をしている時や眠っている時、必要ならばこれを使うと内線電話を取り付けてあるのだ。
『なに』
早速トラブルなのかと不機嫌そうに告げる姉に、泣きつく。
「お姉！私洗濯機、一人で回せない！」
『……とりあえず、洗濯物は大きな方に突っ込め。色物柄物と白は分ける事、さすがにドライとか手もみ指定は分かるな？』
「うん、それはさすがにもう仕分けた」
『そうしたら水道をあけて、水を溜める。大体洗濯物が洗濯槽の半分くらい、水は七文目くらいにしておけ。水が溜まったら洗剤を計量スプーンに半分くらい入れて電源スイッチオン。あとはそうだな…汚れにもよるけど、ふつーなら十五からに十分くらい回しておけばいい』
「洗濯が終わったら？」
『脱水するから横の小さな方に洗濯物をぶち込め。できれば絞ったほうがいい。それでまた、タイマーをかける。そうしたら指定時間脱水してくれるから、あとは干せばいい』
「脱水時間は…えっとこっちの一時間、二時間って書いてあるほうのタイマー？」
『そう、その洗濯機ポンコツだからな、脱水は一時間半ってところだ。あまりかけすぎると服が傷むから』
「りょーかい！ありがと！買い物は脱水してる間に行くから！」
『はいはい』
ぷちっと終話ボタンを押して、ようやく二人に向き直った。
「よし、やりましょう！」
憐歌に言われた手順通り、二人に教える。洗濯機の回る様子に驚き、洗濯が終わって汚水に手を突っ込まなければいけないところでリヴァイがキレかけ、脱水機にかけた瞬間、好奇心に負けたミケがふたを開けたりして大変な目にあったが、なんとか一つのハードルは超えられたのだった。
(よし、次は買い物！)
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カイリ(プロフ) - 結衣さん» 私からも、お知らせありがとうございました。ご冥福をお祈りします (2017年8月30日 21時) (
レス) id: e91033920e (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 結衣さん» お知らせありがとうございます。お名前を外させていただきました。リル様のご冥福をお祈りします。 (2017年8月30日 9時) (レス) id: 0aa059a6b7 (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - リルは私の友達なのだけれど、この作品が出来た頃に交通事故で遠い空に旅立ったのだからこの小説のことはどうにもできません (2017年8月25日 0時) (レス) id: 12a171e478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カイリ＆灯霧
x他2人 | 作成日時：2017年5月13日 22時
